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過去のニュース(2012年)

2012.09.03 トーナメント

塙圭介&夕川景子。実力者、ひさびさの戴冠!

関東オープン&関東レディースオープン

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プロ公式戦6年ぶりの勝利を決めた塙圭介


6年ぶりと3年ぶり。共に各トーナメントで上位進出している実力者だけに、前回優勝からそんなに経ったのかと驚く。週末に『バグース六本木』(男子予選は『渋谷CUE』)で行われた『関東オープン』で塙圭介が、『関東レディースオープン』では夕川景子が優勝を果たした。2人とも初めての「関東」タイトル。本当に晴れやかな顔をギャラリーに見せていた。

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同じくプロ公式戦3年ぶりVの夕川景子


女子のフォーマットはナインボール7ゲーム先取。夕川はベスト8で土師理恵子ヒルヒルの接戦の末に破り、セミ・ファイナルでは日本が誇るトップジュニアの小西さみあに主導権を渡さず7―3。そして、ファイナルでは「女王」梶谷景美を倒すなど好調だった藤原和子と中盤まで競り合うも、そこからは十全な試合運びで7ー4。トレードマークの並外れた集中力を随所に発揮しての戴冠劇となった。

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初優勝はお預けとなった藤原和子


男子はテンボール9ゲーム先取。塙はベスト16のL・ボンガイ戦とベスト8の早瀬優治戦を共に9―5で勝ち抜ける。セミ・ファイナルでは高橋邦彦を相手に先行し、高橋の猛追をかわして9―7で勝利した。

塙のファイナルの相手は羅立文。羅は酒井大輔アマ、赤狩山幸男、土方隼斗とトップアマ・トッププロを連破しての登場。ファイナルに行った場合の勝率は極めて高く、また対塙戦の勝率も高い(塙曰く「自分の1勝7敗ぐらいのはず」)。だが、塙はそんなデータを凌駕する「キレッキレ」のビリヤードを展開した。

羅が仕掛ける鉄壁のセーフティを神がかり的な空クッションで度々攻略し、シャープにランアウトを重ねる。スコアは9―5。ゲームボールを沈めた瞬間、この日一番の拍手が鳴り響き、羅は勝者の腕を取って高く掲げた。

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今季4勝目ならずもさすがの強さ。羅立文


久し振りにトロフィーを手にした塙と夕川。2人は間違いなくそれに値するパフォーマンスを披露していた。両名の談話は次稿でお届けしよう。〈T.KOBAYASHI(BD)〉