第40回全日本オープン14-1選手権大会
高橋邦彦は、昨年のファイナルで圧巻の100点ランを魅せて優勝
14-1種目における国内唯一の公式戦、全日本14-1オープン選手権が明日開幕する。例年通り、東京都渋谷区の「CUE」が会場となり、予選7日(土)、決勝8日(日)という日程で両日とも10時から行われる予定だ。
1日目は72人の国内外のプロ、27人のアマによるダブル・イリミネーションによる予選からベスト32戦まで、2日目はベスト16戦から決勝戦までシングル・イリミネーションというフォーマットとなっている。
会場となる東京都渋谷区の『CUE』
ダイナミックさ、スピーディーな展開、勢い、意外性などの特徴を持ったナインボールやテンボールが主流である現在、14-1はあまり馴染みがない競技といえるかも知れない。しかし、他の競技とは違った「うまさ」が必要となるこのゲーム。駆け引き、無限の可能性・チョイスとの戦い、クラスターという独自性、「見る」ことに関しては最高の競技なのではないだろうか。
そんな今大会の出場者には強さと巧さを兼ね備えた者達が名を連ね、今回の第40回大会にも過去に優勝経験を持つ選手達が多く参戦している。その中でも圧巻のプレーで優勝した去年の覇者高橋邦彦、GPを連覇し勢いに乗る一昨年の覇者で去年の準優勝者、羅立文は優勝候補の筆頭だ。
この種目を得意とする羅立文は2年振り2度目の制覇を狙う
また今年の大会には、現在はキャロムプロとして日本プロビリヤード連盟(JPBF)に所属する奥村健(現JPBF)が、久々にポケットビリヤード公式戦に登場する。今大会で過去に3連覇を含む4回優勝経験のあるミスタービリヤードのプレーは、大いに注目されるところだ。
今大会には'07年以来久々の登場となる奥村健
何にしても、ゲーム中の見えない「流れ」、緻密なテクニックが勝敗を大きく左右するこの種目。この緊張感をぜひ会場に足を運んで感じて頂きたい。Web CUE'Sでももちろん、2日間の戦い、そのドラマを伝えていく予定だ。(kohei.ohki)
※7日の組み合わせ:予選1組〜4組(PDF)、予選5組〜8組(PDF)