第48回全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会閉幕
昨日から和歌山市の『ビッグホエール』で開催されていた『全日本都道府県対抗PB選手権大会が、静岡県チームが初優勝を飾って先ほど閉幕した。準優勝は京都チーム、3位には東京Aチーム、4位に神奈川Bチームと続いた。
団体戦特有のムードで場内は沸き上がり、回転を追うごとに大きくなる声援や拍手に包まれると、喧騒と静寂の切り替えがプレーする者も応援する者を揃ってビリヤードの魔力に引きずり込むような錯覚に襲われる。そんな魅力あふれる大会は今年も素晴らしい2日間を提供してくれた。以下に上位入賞チームの短評を。
強さを存分に見せつけた静岡チームが初優勝!
静岡は2009年の本大会で準優勝。以後、日本一に向かってさらに結束を固めて、エースの渡邉覚を中心に各選手のレベル向上も果たしてきた。まさに気力と技術の総結集、そんな戴冠劇に会場中から大きな大きな祝福の拍手が贈られた。
ローテーションクラブの強さを示した京都チーム
今年は燃える闘将・折戸和幸を欠いたメンバー構成となった京都。しかしそれでも古豪のクラブは強かった。グループリーグただ1人の全勝で大会MVPも受賞した上倉淑敬を軸に地力を見せる奮闘の末、準優勝という戦績を残した。
10年ぶりの優勝まであと一歩だった東京Aチーム
最後の1ゲームまで競り合った『魔のBグループ』を抜け出した東京Aチーム。準決勝で惜しくも京都に敗れたが、隣県対決となった3位決定戦を制して3位入賞を果たした。いよいよ来年はタイトル奪還に向けてさらに磨きがかかると予想される。
フレッシュ神奈川BはAチームを上回る好成績を残した
2チームのエントリーで臨んだ神奈川。Aチームが混戦枠で惜しくもグループリーグ敗退となったものの、「大会初出場が4人」というBチームが見事グルプーリーグ突破を果たした。準決勝、3位決定戦は惜敗で終わったが、層の厚さを存分に誇示する結果となった。
熱い2日間を終え、関西チームが中心となって撤収作業
そして参加者全員が整列して行われる閉会式が終わと、参加選手達は入賞チームを讃えたり労ったり、全国大会ならではのコミュニケーションが始まる。また関西地方のチームが中心となって舞台の撤収作業に力を合わせて、今年の『撞球甲子園』は閉幕となった。
重圧をはねのけて、最後まであきらめることなく戦い抜いた215名の選手達に敬意を抱かずにいられない。来年のドラマはどの県が主役になるのか? あなたの地元チームの動向もぜひチェックしていただきたい。
決勝戦では5番手の大将戦(静岡・渡邉覚vs京都・阿部和大)が好ゲームを披露。こちらはCBNTで配信予定なので、会場の誰もが唸った伝説の映像にご期待ください。