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2012.06.07 その他

ビリヤード界からも悼む声相次ぐ

寬仁親王殿下ご逝去

http://www.billiards-cues.jp/news/2012/other/fuho_03.jpg

'10年の『第43回全日本選手権』決勝戦を観戦された寬仁親王殿下

三笠宮寬仁親王殿下が6日(水)午後3時35分、入院先の東京都千代田区の杏雲堂病院で逝去された。寬仁親王殿下は、気さくなお人柄から「ヒゲの殿下」として国民に広く親しまれ、お忙しいご公務の傍ら、福祉の充実、スポーツの発展にも尽力された。

寬仁親王殿下は'90年より「(社)日本ビリヤード協会」(NBA)総裁を務められ、長きに渡りビリヤード界とも深く関わりをもたれた。'02年にはキャロムとポケットビリヤード、それぞれの『全日本選手権』に対して『寬仁親王杯』、『寬仁親王牌』を下賜され、その年の『第59回全日本スリークッション選手権』にご臨席。さらに'10年には、ポケットビリヤードの『第43回全日本選手権』の決勝戦を観戦されるなど、日本のビリヤード界発展に対してもお力を尽くされた。

この訃報に接し、ビリヤード界の関係団体、関係者の多くから寬仁親王殿下を悼む声が相次いでおり、NBA専務理事として、折に触れて寬仁親王殿下と接する機会の多かったNBAの西尾学氏も「何よりもまず思い出しますのは、'98年のバンコクアジア大会にビリヤードが正式競技として初めて参加した折り、『そんなにビリヤードが頑張っているのなら』と、お忙しいご公務の合間を縫って、ビリヤード競技の決勝戦の日程に合わせてわざわざバンコクまでお出ましになられたことです。今思い返しましても、ビリヤード界にとっても大きな出来事であり、感謝感激したことをはっきりと覚えております。全日本選手権への親王杯、親王牌の御下賜ももちろん、親王殿下には本当に長きに渡り日本ビリヤード界の発展のためにご尽力頂きました。今はただ、ご冥福をお祈りするばかりです」と、深い哀悼と感謝の意を表している。