必見! 撞球甲子園2012
6月30日〜7月1日(土・日)に和歌山市の『ビッグホエール』特設会場において開催される『全日本都道府県対抗ポケットビリヤード選手権大会』。この大会は国内公式戦において唯一の団体戦で、『撞球甲子園』の異名を持つアマチュア界のビッグイベントでもある。
全国都道府県から5人1チームで日本一を目指して競い合う
この大会は回転が進むごとに緊張感が増して、グループリーグを終えて準決勝に入る頃から、試合を終えた出場選手達も順に応援団と化してゆく。そして隣県や親交の深い選手に向けて、惜しみなく声援や拍手を贈るのだ。
その結果、決勝戦が最高の視聴率を得て、会場全体のボルテージも最高潮に達する。日本一が決まった瞬間にチームのメンバーは喜びを爆発させて、最高の笑顔で仲間や応援団と抱き合い、その興奮は参加者全員が整列して行われる閉会式が終わっても醒めることはない。
この大会ほど笑顔に包まれて終了する試合があるだろうか?
感動は会場にいる全ての人に伝播して、完成されたスポーツの祭典の姿を見せてくれる。団体戦の特質や特設会場特有のムードが手伝っているとはいえ、ある意味で本家の甲子園さえも凌駕するほどに充実した空気は、ビリヤード愛好家であれば一度は現場で感じて欲しいところ。
今年は主催の日本アマチュアポケットビリヤード連盟(JAPA)が、テレビテーブルを設置してUSTREAMによる中継も予定されている。120点先取のローテーションゲームはあっという間に終わるほど短いが、だからこそ観る側にスリルと感動を与えてくれる。
和歌山の会場へ出向くことは難しい人も多いだろう。ならば地元や出身地など、縁のあるチームや選手を応援しながら、インターネットで観戦してみてはいかがだろう? 自分のため、チームのために全力で戦う選手の気迫と重圧に感動しながら、ビリヤードが持つ魅力をあらためて感じ取れるに違いない。もちろん今大会の模様は、CUE'S Web、CUE'S Twitterでもタイムリーに追い掛けていく予定だ。