L・V・コルテッザvs土方隼斗 at 『SIDE』
国際マッチのTVテーブルのような環境の『SIDE』の華台。土方隼斗(左)とL・V・コルテッザ(右)のエキシビションマッチが実現した
マイホームにテーブルを置いている人は別として、ほとんどのプレイヤーはビリヤード場で練習をし、仲間と語らい、ハウストーナメントを楽しんでいるはずだ。長く滞在する場所であるからこそ、ビリヤード場に「居心地の良さ」を求める人は多い。
今年3月に東京都練馬区桜台にオープンした『SIDE』は、そんな人達が唸ってしまうこと必至のビリヤード場だ。オーナーはJPBA41期生の栗原信祐プロ。31歳と若い栗原プロ本人がファッションや音楽に造詣が深いこともあり、「さり気なくお洒落でプレーアビリティ満点」なお店になっている。内装、BGM、照明、フード&ドリンク、テーブルコンディション......訪れたお客さん達の反応はすこぶる良好だ。
SIDEではドリンク&フードに力を入れており、ラテアートも楽しめる
「『カッコイイスポーツとしてのビリヤード』を発信できるお店でありたい」。
そんな栗原プロの方針もあり、同店では4月にA・パグラヤンとD・オルコロのチャレンジマッチを開催。そして5月29日(火)、フィリピンのトッププロ、L・V・コルテッザと日本の「東GP王子」、土方隼斗が激突するエキシビションマッチ(テンボール15ゲーム先取)の舞台を提供した。
数十名のギャラリー(なんとドリンク料金のみで観戦できた)と、最大380名のUSTREAM視聴者を集めたこのイベント。ゲームの方は、先行した土方をコルテッザが差し切って15―11で勝利するのだが、両者の素晴らしいプレーが極上の環境で楽しめたことに意義がある。
上:エキシビションに勝利したフィリピンのコルテッザ 下:惜しくも敗れた土方
非常に見栄えの良いテーブル(ブランズウィックⅤ・トーナメントエディション)&ライト(国際マッチのTV台照明のような大型タイプ)の組み合わせ。そして、USTREAM用に実現した、栗原プロなどが参加した実況&解説コメンタリー。プロの公式戦でなくても、そしていちビリヤード場であっても良質なコンテンツは発信できるという格好のお手本になったのではないだろうか。店内の雰囲気と熱気は疑いなく「本物」だった。
最近は、栗原プロのようなビリヤード場若手オーナーや、若い業界関係者の精力的な活動の様子がよく耳に入る。Web CUE'Sでもこういった活動は積極的に追い掛けていきたい。[T.KOBAYASHI (BD)]