第13回アダムレディース3Cエメラルドカップ
見事優勝を果たした肥田緒里恵
5月27日(日)、東京都新宿区の『ビリヤード小林』を会場に『第13回アダムレディース3Cエメラルドカップ』が開催された。夏を思わせる陽気の中、大会にはプロアマ含め21名のレディースプレイヤーが集い、日頃の練習の成果を競い合った。
会場となったのは東京都新宿区の『ビリヤード小林』
この準々決勝では、肥田緒里恵vs肥田一美の親子対決が実現。「公式戦で対戦するのは6年振りくらい」(一美プロ)という久々の対戦は、第1セットを緒里恵プロ、第2セットを一美プロが取って1-1に。勝負となった最終セットを5-2とした緒里恵プロが準決勝に進んだ。
その他、東内が西本に5-2、5-2で、林は福田を相手に5-1、5-0と付け入る隙を与えずに勝利。また準々決勝で唯一アマチュアプレイヤー同士の対決となった森田vs安間の試合では、森田が2セット目に初球から5点を撞き切る素晴らしいプレーを見せて勝利した。
久々に実現した親子対決では、現世界チャンピオンの緒里恵プロが勝利
準決勝の2試合、まずは林が森田を5-0、5-2で圧倒して早々に決勝進出を決める。一方の肥田vs東内戦は、第1セットから「一球のミスが状況を一変させる独特の緊張感」と、ショートゲームの面白さと難しさを語ってくれた肥田緒里恵プロの言葉通りの白熱の展開となった。第1セットは10キューの攻防の末に5-4で東内。第2セットはお互い無得点で迎えた5キュー目に肥田が4点のランを見せると、7キュー目で得点して5-0。そして勝負の最終セットは、3-3で迎えた5キュー目に肥田が2点のランでフィニッシュ。めまぐるしく変わる攻守と状況を固唾を飲んで見守っていたギャラリーからは、両選手に大きな拍手が送られた。
そして迎えた決勝戦は、現在の日本女子スリークッションプレイヤーのレベルの高さをうかがわせるハイレベルな戦いとなった。バンキングを制した林がいきなり初球から5点を撞き切って1-0とすれば、このプレーに火を付けられたかのように、第2セットは肥田が初球から4点、1点で逆に5-0としてセットカウントをタイにする。運命の最終セットは林のサーブでスタート。ここもしっかりと決めた林は、着実に2点目、3点目を決めて2モアとするが、キスに泣いて惜しくも4点目を逃す。するとここから肥田が2点を返して林の3-2、さらに肥田が2キュー目に得点して3-3。そして4キュー目に2点を撞き切った肥田が、現世界チャンピオンの強さを見せて今大会3度目の優勝を果たした。
上位入賞者。前列左から、3位タイ・小林啓以(アマ)、準優勝・林奈美子(JPBF)、優勝・肥田緒里恵(JPBF)、3位タイ・東内那津美(JPBF)。後列左から、福田麻理子(アマ)、安間香織(アマ)、西本優子(JPBF)、肥田一美(JPBF)