トップアマの競演に高まる期待
前回大会優勝の喜島安広選手(埼玉)
明日5月26日(土)から2日間にわたり、兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホール・オクト』において、『全日本アマチュアナインボール選手権大会』が開催される。
A級、B級、L級の3クラスに分かれて繰り広げられるアマチュアの祭典は、頂点を目指して練習の成果を競い合う場であり、全国から集う参加者にとって交流の場ででもある。今年も特設会場特有の心地よい緊張感に包まれて、好勝負が繰り広げられることだろう。
昨年は震災の影響で開催を中止した本大会。一昨年の優勝者がディフェンディング・チャンピオンとして出場するが、彼(彼女)らの動向を中心に興味がわくところ。その点について少し解説を入れておきたい。
まずはA級。前回優勝シードで登場する喜島安広(埼玉)は、2年前に持っていた球聖位の座をその後も守り続けており、昨秋にはローテーション種目でも全国制覇。アマ7大タイトル中、現役3冠を保持する最強アマとして、過去のタイトルを含めると4つを獲った者として、今回の動向にも注目が集まること必至という状況だ。
前回大会の女子決勝を戦った米田理沙(神奈川)、佐原弘子(千葉)
また女子の部も熱い。前回の決勝戦のカードは米田理沙(神奈川)-佐原弘子(千葉)。ご存知の通り、先の女流球聖戦と同一のカードで、この2人の再戦が実現するのかに期待が高まる。またL級には全国から舞台経験も豊富な実力者が集うため、上記2名以外にも優勝候補が多数いる状態で目が離せない。
研鑽の成果を全力で出し切ることが重要なアマチュアスポーツ。結果にとらわれ過ぎるべきではない。だが、全体に関東優勢が囁かれる状況の中、他地域がどう存在感を示してくるのか。また既存の勢力を脅かす新星は現れるのか。楽しみは尽きない。