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2012バンドゲームトライアル第１戦

出場者の集合写真

４月14日、東京都渋谷区『幡ヶ谷倶楽部』で『2012バンドゲームトライアル第１戦』が開催され、高橋朋隆（JPBF）が優勝した。この大会はバンドゲーム推進委員会が主催する若手キャロム選手の登竜門。１年に４回開催され、年間ポイントランキング上位５位までが入賞となる。

優勝決定戦を戦う高橋と森

今回の出場者は計16名、過去のシリーズと比較して最多人数となった。試合方式は40点ゲーム、４名４組のリーグ戦で各組上位２名が決勝シングルトーナメントに進出。ベスト４のそれぞれの敗者同士が３位決定戦に回る。予選リーグは、１組では肥田緒里恵（JPBF）が好調、米山聡（JPBF）も２位で通過。下位陣には付け込むチャンスを見出せなかったようだ。２組では、熊澤崇（JPBF）、渡辺元（JPBF）が安定した強さを見せ、共に２勝１分けで決勝トーナメントに進出した。３組では森陽一郎（JPBF）の子息で最年少18歳の森雄介が大暴れ、まず緒戦を24点ハイランで取り切り、続く清田篤史（JPBF）も一蹴、予選ラストゲームで高橋に惜敗したものの、僅差で同組の１位で決勝に進んだ。４組は大混戦となり、阿部明（JPBF）は２連勝したが、田中潤（JPBF）とのラストゲームで、当たりが止まって田中に敗れ、終わってみれば内藤克宏が同組の１位、田中が２位となり、阿部が次点となってしまった。

決勝トーナメントに入り、ベスト８の 肥田vs田中は肥田の勝利。一方、高橋vs熊澤はレベルの高い接戦となり、高橋が熊澤をゲーム際で退けた。渡辺vs内藤は、渡辺の柔かいストロークが冴え、内藤を10キューで下した。森vs米山の対戦は、森が速いリズムでハイラン30点に達したが惜しくもここでストップ。出てきた米山がまさかのミス。結局４キューのハイスコアで森が上がり、昨年度MVPの米山を破った。

３位決定戦の様子

準決勝は、肥田vs高橋は、高橋が今回好調の肥田を12キューで下した。森vs渡辺は絶好調の森選手に対し渡辺が迎撃したが、まさかのワンモアを外す。辛くも森選手が11キューで上がり、昨年の最終戦に続き連続でのファイナル進出となった。３位決定戦では 肥田vs渡辺となり、渡辺がゲーム際でワンモアをまたしても外してしまい、肥田が16キュー目でかろうじて勝利を収めた。

左から森雄介、高橋朋隆、肥田緒里恵

優勝決定戦は高橋vs森となり、ゲームは混沌とした出だしとなったが、高橋は目立ったハイランが出ないものの、着実にポイントを重ねる。チャンスを掴めなかった森をリードし続けて、10キューで高橋が第１戦の優勝を飾った。しかし、今回は森のハイラン・ベストゲームのパフォーマンスは、充分に観客を魅了する場面が多数あった。今後も森ジュニアはさらに注目されて行くであろう。