東日本グランプリ第2戦(東G3)
土方隼斗
4月8日(日)、『東日本グランプリ第2戦』が神奈川県の『ハイランド』で行われた。大会フォーマットはテンボール、8ゲーム先取、交互ブレイク。昨年末の東日本GP最終戦、今年の開幕戦、そしてこの第2戦と、土方隼斗はまたしてもGP3連勝を達成した。
大会会場
強さの秘密はシュートからセーフティまでの各ショットのミスの少なさにある。以前(主にナインボール時代)とは違い、ブレイクショットで得をしているという印象は薄い。でも、土方は遺憾なくその勝負強さを発揮した。ベスト16で鈴木清司に8-5、ベスト8で栗林達に8-4。セミ・ファイナルでは高橋邦彦と6-6まで競り合ったが、終盤にマスワリも出て8-6で勝利した。ファイナルの相手は、'09年『関東オープン』覇者の26歳、米津剣人。米津は香川貴俊、浦岡隆志、アマの持永隼史と連破してのファイナル進出で、プロ入り2勝目をかけて戦いに臨んだ。このファイナル、序盤は土方ペースで進んだが、中盤に土方のハイボールミスが3度あり、米津が5-6まで迫る。だが、ここで持ち直せるのが土方の強さだ。第12ゲームでマスワリを決め、続く第13ゲームは米津の5番ボールのジャンプショットミスから取り切って優勝を決めた(8-5)。
持永隼史
「ファイナルではミスが多かったですが、それ以外は良かったですね。4連勝......したいです(笑)。あとオープン戦で勝ちたいです」と笑顔でコメントを残した土方。さあ、一体誰がこの男を止めるのか。なお、元アマチュア『名人位』の持永隼史は、今回が初めてのGP挑戦だったが、見事に3位入賞(ベストアマも獲得)。トップアマの実力を存分に見せてくれた。(T.Kobayashi)