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過去のニュース(2012年)

2012.04.02 トーナメント

フィリピン旋風襲来! パグラヤンが大阪を制圧

第22回関西オープン(G2)

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アレックス・パグラヤン

例年の1月から春にスケジュールを移行、種目もテンボールに変更した『関西オープン』が3月31日(土)~4月1日(日)の2日間にわたり、大阪府東大阪市の『高井田ビリヤード』(予選は他複数店舗使用)で開催された。

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決勝トーナメントの会場となった『高井田ビリヤード』

2日目は例年通りベスト32から。この中にフィリピン人選手6名とアマチュア4名が入り、抽選の結果、バランスよく枠を散らせる結果となった。フィリピンからはアレックス・パグラヤンデニス・オルコロといったワールドチャンピオンクラスも参戦。アマチュア選手はいずれもここで姿を消したが、フィリピン勢は全員が勝ち上がってベスト16に進出。迎え撃つ国内勢として痛かったのは、昨年の全日本選手権ベスト8と同一カードの栗林達vs竹中寛がこの緒戦で再現することになった点。結果は栗林がリベンジを果たした。さらにチームフィリピンはドンドン・ラザランとエルビス・ペレスの同志討ちでペレスが敗退した以外は揃って準々決勝に進出。この時点で残る日本人選手は神箸久貴大井直幸吉岡正登の3名となった。

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オルコロとの壮絶な戦いを制して決勝に進んだ大井

準決勝に進んだのは神箸を下した大井、ジュンダル・メゾンを仕留めたオルコロ、吉岡とのフルゲームの戦いを制したラザラン、ラミル・ガレゴを終盤で辛うじて振り切ったパグラヤンの4名。大きな期待を背負った大井が今や世界の一流として名を馳せるオルコロに挑む。すると得意とする中盤の行き足も披露して大井が8-4とダブルスコアでリーチをかけた。だが次ゲームのブレイクがノーインに終わると、壮絶なセーフティ戦なども交えながら、オルコロがじわじわと追い上げてヒルヒルに。両者が極度の緊張状態に陥った最終ラックは、ラスト5球を気力で取り切った大井に軍配が上がった。そしてもう1つのテーブルからは、オルコロと並ぶ大本命格のパグラヤンがラザランを下して決勝へ。決勝はスタートとラストをマスワリで決めたパグラヤンが、9-3のスコアで大井を圧倒。メンタルの緩急を操りながら決勝戦に照準を定めたパグラヤン。10年に渡り世界で名を馳せる男が、大阪の地でもきっちりと花を咲かせた。この先の大舞台で大井のリベンジに期待が寄せられる。