20th Super Billiards Expo in Oaks, Pennsylvania
キューからTシャツ、果てはラシャやキュー製作用工作機械まで売られている販売ブース
3月8日〜11日まで、アレン・ホプキンスプロダクション主催の第20回『スーパービリヤードエキスポ』が開催された。会場はペンシルバニア州オークスにある『ザ・グレーター・フィラデルフィア・エキスポセンター』。第2回以降使われていた『バレーフォージュ・コンベンション&イグジビット・センター』が閉館したため、18年ぶりに会場が変更となった。しかし、ビリヤードに関するありとあらゆるものが一堂に会する、一般向けとしては最大級のイベントであることは変わらない。トッププロのプレーを生で観て、欲しいと思っていたキューやグッズを手に入れ、アマチュアトーナメントにも出場できる、夢のような4日間だ。会場の広さは前年までの2倍以上。会場は164台もの7フィート台が並ぶアマチュアトーナメントエリア、8台の9フィート台が設置されたプロトーナメントアリーナ、ビリヤードグッズを販売するショッピングエリアと3つに分かれていた。また新しい試みとして、これまで別室で静かに行われていたスリークッションとアーティスティック・プール(トリックショット)の試合テーブルが、アマチュアトーナメントエリアの中に設置された。
今年から会場となったザ・グレーター・フィラデルフィア・エキスポセンター
ビリヤードグッズならば何でも揃うショッピングエリアには、およそ100ものブースが軒を連ねた。キューやケースを初めとする話題の製品や掘り出し物を求めて会場内をさまよっていると、いくら時間があっても足りない。5000台収容の駐車場が満車になるほど、毎日数千人もの入場者で混雑したが、昨年と比較すると通路が広くなりスムーズに歩くことが出来た。
アメリカン・キューメーカーズ・アソシエーション(ACA)主催のキューコンテストエントリー作品
また、エキスポでは、数多くのトーナメントが開催される。アマチュアのエイトボール・ナインボールはいくつもの部門があり、4日間で延べ数千人がプレーした。それだけでなく、トップレベルプレイヤーによるテンボールやアーティスティック・プール、さらにスリークッションと見応え十分の試合が平行して行われ、観戦に迷うほどだった。ビリヤードにどっぷりハマれる年1回の四日間、日本から参加する価値は十分だ。(K.Kagomiya)
見渡す限りプレイヤーで埋め尽くされたアマチュアトーナメントエリアは熱気に満ちていた