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過去のニュース(2012年)

2012.03.19 トーナメント

エースに成長した周婕妤が2度目の優勝

AMWAY CUP

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周婕妤(台湾)

3月15~18日、『アムウェイオープン』が台湾北部の桃園にあるショッピングモール『タイモール』で開催された。フォーマットは各6名8組、計48名によるナインボール7ゲーム先取・勝者ブレイクでグループラウンド(GR)を行い、各組1位がベスト16に、各組2、3位がベスト24に進出する。決勝シングルからは交互ブレイクとなり、ベスト16&24が7、ベスト4&8が9先、ファイナルのみ11先となる。

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大会会場

今回プロアマ含めて12名がステージ1に参戦した日本勢だったが、結果から言うと通過ゼロの大惨敗に終わってしまった。これは過去7年で初めてのことだ。また、梶谷景美河原千尋夕川景子江辺香織の4名が出場したステージ2でも大苦戦となった。決勝シングルトーナメントに進めたのはF組3位の河原のみ。ベスト24戦、河原は'09年ナインボール世界チャンピオンの劉莎莎と対戦し、2-7の完敗に終わってしまった。

ファイナルに進んだのは10年世界テンボールチャンピオンのオーシャンと、08年にアムウェイを制した周の2人。試合は周捷予は5-0と絶好のスタートを切る。しかし、中盤からジャスミンが猛追し、第18ゲームでは遂に9-9のタイに。そして、第19ゲームではハイボールでオーシャンに回り、逆転が現実のものとなるが、7番ボールサイドを飛ばしてしまい周がリーチ。第20ゲーム、周のまさかのノーインから再びチャンスが回ってくるも、オーシャンが3番ボールをミスしてしまい万事休す。安定したプレーが持ち味のジャスミンにとって、この終盤の乱れは本当に「らしくない」姿だった。

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ジャスミン・オーシャン(オーストリア)

周捷予の勝利に関して、TVコメンテイターの張明雄氏は「万全の準備をしたからといって勝てるとは限らないが、準備をせずに勝てることはない」と語っている。台湾チームは大会1ヶ月前からコーチ付きで今大会に備えてきた。ビリヤードは個人競技であり、試合が始まってしまえば誰も助けてはくれない。だが、試合前の準備段階なら、多くの人間の力で選手をより良い状態に持って行くことができる。台湾は組織としてやるべきことをやり、周婕妤が結果を出したのだ。さらに言えば、周やオーシャンを含め、最近の若手有力選手にはみな個人コーチが付いている。組織、コーチ、そういった周囲のサポートなしには既に女子の世界トップレベルでは勝負にならなくなりつつあるのは間違いない。