西日本グランプリ第2戦(西G3)
大井直幸
3月17日(土)に兵庫県姫路市の『クエッション』にて、『西日本グランプリ第2戦』(種目:テンボール)が開催され、プロ44名、アマ15名の計59名の戦士達が集結した。昨年から川端聡と大井直幸しか優勝していないこのシリーズ。その勝負の行方に自然と注目が集まる。
会場となった兵庫県姫路市の『クエッション』
昨年はシリーズ5戦に出場して4度の優勝。その1敗は川端に喫したもので、今年の西GP第1戦でも同様に川端に敗れた。つまり、去年から西日本GPで大井は、川端以外に負けていないという異様な状態が続いている。赤狩山幸男と栗林達という2人のビッグネームが東日本に移籍したことを差し引いても、極めて珍しい事象であることは否めない。その大井はベスト16で福本宇太郎を2点、続く準々決勝では川端を0点に仕留めて前戦のリベンジを果たしての準決勝進出を果たす。その隣には"小倉の活火山"北谷好宏が上がり、もう一方の山からは四国の鎌田充昭と"サムライ"こと竹中寛が勝ち上がってきた。準決勝では北谷が3-1と先行するも、大井が瞬く間に並ぶと一気に抜き去って5-3。ここで1つ返した北谷だったが、手痛いブレイクスクラッチを喫してしまい万事休す。これも大井が持つ勢いが引き込む流れなのだろうか。そして鎌田と竹中のゲームは3-3のタイスコアで折り返して以降、鎌田にほぼ攻める機会を与えなかった竹中が逃げ切った。竹中の西日本GP決勝進出は3度目。1度目は一昨年の最終戦で、福本を破って優勝を果たしている。思えば、その時を最後に大井と川端の独壇場が続いている。ちなみに2度目の決勝戦は昨年の第2戦で、この時は川端に惜敗して準優勝に終わった。序盤は3-1で竹中。しかし大井が得意とする中盤で一気に5連取を果たして、6-3のスコアでリーチ。ここで再び攻勢に転じた竹中が2連取を決めて6-5。あと一歩と迫ったところで涙のブレイクスクラッチ。こうして、大井が準決勝と似た流れで優勝を決めた。この独占市場とも言うべき『OK(大井・川端)牧場』状態はまだ続くのだろうか。はたまた止めるのは誰なのか。ファンの方にも自身の目で確かめていただきたい。
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