8-BALL WORLD CHAMPIONSHIP
張榮麟(台湾)
2月11日〜18日、12年シーズンの幕開けとして『世界エイトボール選手権』が、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラで開催された。現在WPAではその他様々な種目で『世界選手権』を開催している。『世界エイトボール選手権』は、その中の主な種目の一つである。今年の大会にも、世界各国からトッププロが集結し、エイトボール世界王者の座を懸けて、激しい戦いが繰り広げられた。
大会会場
今回日本から出場したのは、本戦のステージ2シード権を持つ、赤狩山、栗林達、羅立文、青木亮二の4名とステージ2進出をかけて戦われるステージ1から参戦の土方隼斗の計5名。ベスト64戦、赤狩山がE・カサラン(フィリピン)に9-2、栗林がT・カプラン(ポーランド)に9-7、土方がT・ザレカニ(イラン)に9-8と勝利。しかし、羅と青木はそれぞれO・オートマン、T・ホーマンのドイツ勢に完敗を喫し、フィールドを後にすることとなった。続くベスト32戦、まず栗林がC・ビアド(フィリピン)に1-9で敗れて終了。そして残る赤狩山と土方が抽選の巡り合わせによって早くもここで対決。日本のファンにとっては、この段階でどちらか一人に絞られてしまう残念なカードとなってしまったが、ここでは赤狩山が9-7と勝利。
大会会場
唯一の日本人プレイヤーとして期待を背負い、また、ナインボールに続く世界2冠目を狙ってベスト16戦に臨んだ赤狩山。しかし、ここでフィリピンのR・ゴメスに5-9で敗れ、日本勢の世界選手権への挑戦・第一章は、赤狩山の9位タイが最高位という結果で終了となった。数々の激闘が繰り広げられた中、見事に今大会を制したのは台湾の張榮麟。ベスト16では栗林を倒したビアド、続く ベスト8戦では羅が苦杯を喫したオートマンを倒してセミ・ファイナルに進む。さらにここで、ベスト4に唯一アジア外から勝ち残ったC・メリング(イギリス)との接戦を9-7でもぎ取ると、ファイナルでは傅哲偉との台湾対決を9-6で制し、台湾無冠のエースが遂に念願の世界タイトルを獲得した。
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