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第15回エイトボールオープン（西G3）

吉岡正登

『第15回エイトボールオープン』が、２月５日（日）に大阪府東大阪市の『高井田ビリヤード』で開催された。本大会は西日本GPと同様にJPBAの西日本ブロックのポイント対象という位置づけだが、エイトボール種目の公式戦が国内では他に無いため、東日本の高橋邦彦と松田渉の２名も参戦した。フォーマットは５ゲーム先取の交互ブレイク。

会場となった大阪府東大阪市の『高井田ビリヤード』

ベスト８に本大会の歴代優勝者の名はなく、公式戦のタイトルを保有するのが４名と、年齢層の幅はついたもののフレッシュな布陣となった。ここから吉岡正登、藤本共史、竹中寛、山川英樹という関西勢が抜け出して準決勝へ。さらに藤本、竹中というタイトルホルダーが敗れたため、吉岡vs山川という「どちらが勝ってもプロ公式戦初優勝」というファイナルカードに。昨年の北陸オープンで準優勝という大きな足跡を残した吉岡だが、相手の山川も前日の西GP第１戦で５位タイにつけ、この日も大井直幸や竹中という強豪を破っての決勝戦進出だけに、好ゲームが予想される状況。両者ともに公式戦タイトルへの意識から、硬い様子が窺える。ゲームは3-2と吉岡リードの場面で山川のブレイクがノーインに終わって4-2。最後は８番をキスインで狙った山川のショットが決まらず、吉岡が残りの球を捌いて初優勝を決めた。常に自身のビジョンを明確に掲げて階段を登る26歳。そんな吉岡が優勝という経験をどのように生かしていくのかに注目していきたい。