フィリピンのエースは2024年テンボール世界王者

●フィリピンのエースは、2024年テンボール世界王者

2017年のナインボール世界選手権に続き、2024年3月に行われたテンボール世界選手権決勝で大井直幸を下して優勝を果たし、ナイン&テンのダブルタイトルホルダーととなったカルロ・ビアドは、現在のフィリピンプールのエースと言って良い存在だ。

1983年10月31日生まれのビアドは、12歳でビリヤードを始めて以来、国内のトーナメントで頭角を表すと2010年代からはフィリピントップの一角として、日本のトーナメントでも活躍し、2015年にはジャパンオープンを制覇している。海外戦でも強さを発揮し、ナインボール世界王者となった2017年には、ポーランド・ヴロツワフで行われた第10回ワールドゲームズで金メダルを獲得している。

全てにおいて精度の高いショットと、強靭なメンタルを持ち合わせるビアドのプレーは、トッププレイヤーからの評価も高く、現在wnt.ランキングは27位ながら、ファーゴレートは世界のトップ10に入っている。日本にも馴染み深いプレイヤーであるビアドは、間違いなく現在のワールドトップスターの1人と言えるだろう。