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Women’s Professional Billiard Association (WPBA)

2024.08.02

女子プロビリヤード協会

●世界唯一のインターナショナルな女子プロツアー

Women’s Professional Billiard Association』(WPBA)は、1976年にアメリカで設立されて以来現在まで続く、世界で唯一のインターナショナルな女子プロ団体。1980年代から1990年代にかけてアメリカで徐々に進んでいったプロスポーツ化の流れに沿いながら、何度かの危機を乗り越えて1990年代後半から2000年代にかけてワールドトップスターが集結する最もハイレベルな女子プロツアーとして人気を呼んだ。

アリソン・フィッシャー

この当時のトップには、今もなお現役のトップスターとして活躍するイギリスのアリソン・フィッシャーを筆頭に、地元アメリカで抜群の人気を誇っていたジャネット・リー、テキサス・トルネードのニックネームで愛されたヴィヴィアン・ヴィラレル、フィッシャーと同じくスヌーカー出身で、WPBA参戦後、瞬く間にトップランカーとなったアイルランドのカレン・コーなど個性的なプレイヤーが揃っていた。

ジャネット・リー

その後、2009年には『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の曽根恭子が、前年の予選ツアーに参戦してメインツアーのシード権を獲得し、日本人プレイヤー唯一のツアーメンバーとして参戦している。

●コロナ禍を経てツアーを拡大中

2010年代に入ると、その数は少ないながらトップ女子プレイヤーが活躍する場が世界で広がりを見せ、WPBAも一時最盛期ほどの勢いはなくなったが、2020年のコロナ禍で世界的にトーナメントが縮小していった中、2022年以降、再びワールドトップスターが戦う場としてツアーを拡充し、今シーズンはエリートプロとしてアメリカはもちろん、ヨーロッパ、アジアのトップ女子が名を連ね、全11戦が戦われる予定となっている。

直近のIron City Invitationalでは、クリスティーナ・トカチ(左)が初優勝

このエリートリストには、2023年のナインボール世界選手権覇者で、現在世界最強女子プレイヤーとの呼び声も高い周婕妤(台湾)を始め、ケリー・フィッシャー(イギリス)、チェスカ・センテノ(フィリピン)らの他、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)の昨年の女子MVPで、今シーズンもランキング1位をひた走っている河原千尋、今シーズンは海外戦をメインにして、WPBAにも積極的に参戦している平口結貴の名前もある。

写真提供:WPBA

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