フランシスコ・サンチェスルイス

●世界ナンバー1の集中力とショット力

ナインボール&エイトボールのダブル世界王者であり、現在スペインのナンバーワンプレイヤーとして活躍を続けるフランシスコ・サンチェスルイス。wnt.ランキングでは長らく1位を堅持していたが現在は2位。出場機会の少ないWPAランキングは18位だが、ファーゴレートは841でジョシュア・フィラー（851）、フェダー・ゴースト（844）に次ぐ世界3位。

1991年12月29日にスペイン南部のムルシアで生まれ、国内のトッププレイヤーだった父の影響でビリヤードを始めたサンチェスルイスは、2007年に『スペイン選手権（ナインボール）』、2008年には同エイトボールで優勝し、さらに2010年には『ジュニアナインボール選手権』を制覇。以降ユーロ圏を中心にプレーを続けて力を付け、2016年に『ヨーロッパ選手権（ナインボール）』で優勝。

この年から積極的に世界を転戦しながらトッププレイヤーとして成長を続け、2022年の『ダービーシティクラシック（ナインボール）』でメジャー初タイトルを獲得して一気にブレイクを果たした。

そして、この年には『USオープン』『エイトボール世界選手権』も制し、後にwnt.ランキングに引き継がれたマッチルームのワールドナインボールランキングでも1位となり、さらに2023年には『ナインボール世界選手権』でも初優勝を果たしてダブル世界王者の1人となった。

今年に入ってもwnt.ランキングイベントの『FSRナインボールオープン』、『ヨーロッパ選手権（エイトボール）』で優勝するなど、ワールドトップスターの中で一番とも評される抜群の集中力と、ここ一番で魅せるショット力を武器に戦い続けている。

>写真提供：Matchroom Pool