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アリソン・フィッシャー

2024.08.04

「世界女王」の名が最もふさわしいレジェンド

●「世界女王」の名が最もふさわしいレジェンド

1968年2月24日、イングランドで生を受けたフィッシャーは、7歳の頃からビリヤードをプレーし、17歳にして『女子スヌーカー世界選手権』で初優勝を果たすと、1995年までに計7度タイトルを獲得するなど、スヌーカー界の女王として君臨。しかし、当時は女子スヌーカーのステイタスが男子に比べて低かったことでビリヤードプレイヤーとしての成功を求めてプール転向を決意し、WPBAに参戦することとなった。ちなみにこの時のライバルであったカレン・コー、ケリー・フィッシャーも後にプールの道を歩むことになる。

フィッシャーはプールの世界でもすぐに頭角を現し、WPBA参戦2戦目にして初勝利を上げると、以降70以上のタイトルを獲得し、1996年から2001年、2002年〜2007年の長きに渡ってWPBAランキング1位をキープし続けた。それだけでなく、1996年から1998年にかけては『女子ナインボール世界選手権』で3連覇を果たし、さらに2001年には4度目の優勝。以降も数えきれほどのタイトルを獲得して、『ワールドゲームズ』で金メダルを取った2009年には、『Billiard Congress of America』(BCA)のホール・オブ・フェイム入りも果たした。

2010年代以降は、全盛期ほどの勝利を挙げることはなかったが、それでも常に女子トップの一角としてアメリカでプレーを続け、2016年にはWPBAのホール・オブ・フェイムに選出され、2022年には、スヌーカー、プールを含めて長年に渡って世界で活躍し続けた功績により、母国イギリスから『Member of the British Empire』(MBE/大英帝国勲章)を授与された。

すでに40年を超えるキャリアを持つフィッシャーは、今なおWPBAのトップランカーとして、ツアーで活躍を続けている他、プールアカデミーやプライベートレッスンから全米各地でのエキシビション、イベントまで、プールの普及活動も精力的に行っている。

ここで紹介するのは、フィッシャーがWPBAに本格参戦した2年目の1997年、ライバルの1人であったジャネット・リーと対戦した『WPBA National Championship』の貴重な映像で、当時アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNで放送された試合だ。

YouTubeチャンネル『ThePoolScene』より

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