Asian Confederation of Billiard Sports (ACBS)
アジアビリヤードスポーツ連合
●スヌーカー&イングリッシュビリヤードを統括
1984年に『Asian Billiards & Snooker Federation』(ABSF)から名称を変更し、アジアのアマチュアスヌーカーとイングリッシュビリヤードを統括する組織として正式にスタートした『Asian Confederation of Billiard Sports』 (ACBS)。以来現在までWCBS傘下で世界のアマチュアスヌーカーとイングリッシュビリヤードを統括する国際連盟(IF)である『International Billiards & Snooker Federation』 (IBSF)の下で大陸連盟(CF)としての活動を行ってきたが、2022年からはプールのIFであるWPA傘下のCFとして、アジアンプールの統括組織としても活動することとなった。
●WPAとAPBUの係争をきっかけにプールも統括
ACBSがアジアのプールを統括するようになった大きなきっかけは、長年に渡ってWPA傘下のCFであった『Asian Pocket Billiard Union』(APBU)とWPAとの関係悪化と係争にある。APBUは2010年代から、金銭管理を主としたWPAの組織運営の不透明さを追求してきたが、2021年に入りついにその関係性は最悪となり、WPAはAPBUを資格停止にし、さらに2022年1月にパートナーシップ終了として事実上の排除を決定。これによりWPA傘下のアジアのCFは一時消滅する形となった。
この事態に対して、シンガポールが中心となって新たに設立された『Asian Pool Federation』(APF)がCFになるべく名乗りを上げ、当初はWPAも慎重な態度ながら支持を表明していたが、APFが、WPAが警戒するwnt.との関係性も重視したこともあり、結局WPAは、スヌーカーとイングリッシュビリヤード専門であったACBSをCFとすることを決定した。
●wnt.に対しては強硬な態度が続く
8月25日からは台湾でアジア選手権を開催
現在ACBSは、プールのアジア選手権を筆頭に、国際的なトーナメントを公認、開催する立場にあり、wnt.が本格的な世界展開をスタートさせた2023年以降、WPAと協調しながらアジア各地で積極的にインターナショナルトーナメントを行っており、プレイヤーにとってはチャンスが増える状況となっている。しかし今年6月には、傘下の各国連盟に対して非公認ビリヤード競技大会に参加した場合の厳格なペナルティを通達するなど、wnt.に対しては依然強硬な態度を取っている。