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フィリピンのジェフリー・ロダがwnt.イベント初優勝

2024.12.19

3rd Universal Chinese Taipei Open@台湾・台北

2000年生まれの24歳、ジェフリー・ロダが、ワールドトップスターを下して初タイトル獲得

18日(水)、台湾・台北を舞台に開催中の『3rd Universal Chinese Taipei Open』(台北オープン)が大会最終日を迎え、地元でのタイトル制覇を狙う柯秉逸(台湾/FR:841)を決勝で下したジェフリー・ロダ(フィリピン/FR:809)がwnt.ランキングイベント初優勝を飾り、優勝賞金20000ドル(約300万円)を獲得した。

この日も会場となっている『松山文創園區四號倉庫』には多くのギャラリーが詰めかけた

大会最終日の18日は12時からの決勝トーナメント2回戦(ベスト32)から決勝戦まで5回転が行われる長丁場。2回戦では、柯秉逸、柯秉中(FR:838)の台湾最強ブラザーズだけでなく、昨年にプレイヤーとして復活したベテラン、王泓翔(FR:785)がフィリピントップの一角であるカルロ・ビアド(FR:832)を撃破するなど地元台湾勢が強さを見せて3回戦に5名を送り込む。

そしてここからは、台湾を超える6名がベスト16に進出したフィリピン勢が躍動。今年wnt.で最も活躍し、堂々ワールドトップスターの仲間入りを果たしたヨハン・チュア(FR:832)と、それに続こうとwnt.プロとして積極的に海外戦に挑んでいるジェフリー・ロダ(FR:809)、マービン・アシス(FR:789)の3名がベスト8に進む。

3回転目となる準々決勝はこの3名の他、順当に勝ち進んできたフランシスコ・サンチェスルイス(スペイン/FR:842)、柯秉逸、柯秉中、アロイシウス・ヤップ(シンガポール/FR:830)、ダビッド・アルカイデ(スペイン/FR:814)の5名で戦われ、スペイン対決を制したサンチェスルイス、ヤップとの激闘を制した柯秉逸、チュアを撃破したローダ、アシスを下した柯秉中がベスト4に進出した。

準決勝の組み合わせは柯秉逸vs柯秉中の兄弟対決とサンチェスルイスvsロダとなり、兄の貫禄を見せた柯秉逸、そしてwnt.ランキング3位のサンチェスルイスを相手に素晴らしいプレーを見せ、大方の予想を覆す大差で下したwnt.ランキング44位のロダが決勝へ。

ロダはサンチェスルイスを11-2で撃破

この2人は今年7月に中国で行われたwnt.ランキングイベント『RASSON LUSHAN OPEN』の決勝で対戦しており、この時は柯秉逸が勝利して優勝賞金15000ドルを獲得している。ロダにとってそのリベンジとランキングイベント初優勝がかかった13ラック先取の試合は、序盤から競り合いながら8-8となった後、3連取で柯秉逸が11-8とリードを広げる。

柯秉逸vsジェフリ・ロダ(YouTubeチャンネル『Matchroom Pool』より)

しかしロダがここからの3連取で11-11、さらに第23ラックのマスワリで12-11とリーチをかける。そして迎えた第24ラック、優勝がかかったこの場面でロダの放ったブレイクがエース(ゴールデンブレイク)となり、2000年生まれ24歳のロダが、劇的な形でwnt.ランキングイベント初制覇を達成した。

大会ベスト4。左から3位タイ:サンチェスルイス、3位タイ:柯秉中、準優勝:柯秉逸、優勝:ロダ

初戦のマーボーイズオープンはチュア、今回はロダと2連勝を果たしているフィリピン軍団が、アジアサーキット最終戦となる『ZEN & YUAN8 OPEN』(中国・上海)でもタイトルを奪うのか。9月の第1回大会ではチュアが勝利しているこの大会はすでにステージ1が開幕し、ワールドトップスターが登場するステージ2は、20日(金)のスタートの予定となっている。

写真提供:#Louis陸Photography
大会情報(トーナメント表、ライブスコア等):DIGITAL POOL(グループAグループB決勝トーナメント
大会アーカイブ動画:Matchroom Pool

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