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wnt.アジアサーキット、舞台はフィリピンから台湾へ

2024.12.16

3rd Universal Chinese Taipei Openが開幕@台湾・台北

WPA/ACBSwnt.対立が12月のワールドプールシーンにもたらしたイベントラッシュが続いている。まずはWPA公認イベント史上最高の優勝賞金10万ドル(約1500万円)で華々しく開催されたWPA/ACBSの『QATAR WORLD CUP 10-BALL 2024』(カタールワールドカップ)とそれに続く『ASIAN 10 BALL CHAMPIONSHIP』(男子アジアテンボール選手権)。

一方でwnt.は、カタールワールドカップとほぼ同日程で2つのランキングイベント『MARBOYS OPEN』(マーボーイズオープン)と『BUFFALO’S PRO-AM 9-BALL』(バッファローPRO-AMナインボール)を開催。

10日〜15日(火〜日)、フィリピン・マニラを舞台にフランシスコ・サンチェスルイス(スペイン/FR841)、アロイシウス・ヤップ(シンガポール/FR:830)、カルロ・ビアド(フィリピン/FR:832)、ヨハン・チュア(フィリピン/FR:832)らのワールドトップスターを含めた79名が出場したマーボーイズオープンではチュアが優勝し、賞金18000ドル(約270万円)を獲得。

11日〜15日にアメリカ・ルイジアナ州で開催されたバッファローPRO-AMナインボールは、22名と出場者は少なかったものの、ダブルイリミネーションの戦いを制したwnt.ランキング1位のフェダー・ゴースト(アメリカ/FR:844)が6800ドル(約100万円)を獲得している。

そして16日からは、台湾・台北を舞台に、wnt.ランキングイベントとして3回目となる『3rd Universal Chinese Taipei Open』(台北オープン)がスタートしている。この大会は128名枠、賞金総額82000ドル(約1230万円)、優勝賞金20000ドル(約300万円)とwnt.メジャーに近い規模での開催で、WPA/ACBSイベントをボイコット中の柯秉逸(FR:841)、柯秉中(FR:838)を筆頭にした地元台湾勢80名の他、マーボーイズオープンに続いて出場のサンチェスルイス、ビアド、チュアらのワールドトップスターを含む128名が出場中だ。

そしてこの大会には『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属でwnt.プロでもある吉岡正登(FR:757)と、小川徳郎(FR:763)、丸岡良輔(FR:727)、高橋邦彦(FR:742)の計4名のプロと増渕享士(FR:※698)、フクダタクジ(FR:不明)の2名のアマチュアがエントリーし、まずはベスト64進出を目指して9ラック先取のダブルイリミネーションラウンドを戦っている。
(※は信頼性不足)

128名を64名ずつ、A、B2つのグループに分けて進行中のトーナメントは16日18時現在、それぞれのグループの1回戦が行われており、グループAの小川が勝利して2回戦(勝者側最終戦)に進出し、吉岡と増渕アマが敗者側へ。また、グループBでは、高橋が勝利して2回戦に進出し、フクダアマは敗者側1回戦に回っており、丸岡が現在アンドリ・ジャヌアルタ(インドネシア/FR:751)と対戦中だ。

16日はこの後、勝者側からのベスト64入りがかかった2回戦が行われ、小川は19時20分からバーニー・レガラリオ(フィリピン/FR:801)と、高橋は21時からマイケル・フェリシアーノ(フィリピン/FR:799)と対戦する。

なお、WPA/ACBSが非公認大会に出場した選手にペナルティを課す状況に変わりはなく、これまで編集部に入った情報によると、今大会がWPA/ACBSの公認を受けたという発表は今のところない。逆にペナルティの対象になるという事前のオフィシャルなアナウンスもされていないが、WPA/ACBSの通達が解除されていない以上、現段階では大会期間中もしくは終了後に、出場選手達がペナルティを課される可能性は高い見るべきだろう。

WPA/ACBSがその姿勢を貫くのか、今大会についてはペナルティの対象としない何らかのアナウンスがあるのか、いずれにしても、今後の統括組織、大陸連盟としてのオフィシャルな情報発信にも注目したい。

大会情報(トーナメント表、ライブスコア等):DIGITAL POOL(グループAグループB
大会ライブ配信:Matchroom Pool

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