ヨーロッパがアメリカを引き離し優位に立つ
BETONLINE MOSCONI CUP@アメリカ・フロリダ州
現地11月30日(土)にアメリカ・フロリダ州の『カリビロイヤル・オーランド・リゾート』を舞台にスタートした、
モスコーニカップは、アメリカとヨーロッパ、それぞれのwnt.トッププロ5名がチームを結成し、ナインボール5ラック先取(シングルス 、ダブルス、オープニングマッチはチーム戦)の対抗戦を行うイベント。ランキングイベントではないが、マッチルームが最も力を入れる、欧米のトップスターによる世界最高峰のナインボールバトルだ。
今回の各チームのメンバーは以下で、現在ファーゴレート世界1位で、この大会でもヨーロッパチームのエースとして活躍してきたジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:851)が、、WPA/ACBSとwnt.の争いの狭間で出場取り消しとなり、その代替メンバーとしてダビッド・アルカイデが選ばれている。
大会3日目はヨーロッパのスコア6-4からスタート。第1試合のチームマッチは、初日から連続で勝利しているアメリカが5-3で取り、まずは1点差とする好スタート。しかしこの日は、ここからヨーロッパが勝負強さを見せつけることとなった。
第2試合ではバンボーニング&ウッドワードに対したサンチェスルイス&クラウスが抜群のチームワークを見せ、終始主導権を握る戦いで5-1と快勝。
続く第3試合のシングルスでも代替出場のアルカイデが、3-3からのソープのスクラッチからチャンスを得ると、ここからソープにターンを回すことなく5-3で勝利し、スコアを8-5とする。
3日目の最終戦となったダブルスは、アメリカがゴースト&スタイヤー、ヨーロッパがショウ&カチのペアの対戦。この試合はアメリカが先制点から3-1までスコアを伸ばしたが、第6ラックで3-3ヨーロッパが3-3のタイに戻す。
さらに迎えた第7ラックでは、カチにゴールデンブレイク(ブレイクエース)が飛び出し4-3とリーチ。最終となった第8ラックではショウの厳しい④セーフティをゴーストが返し切れず、オープンとなったテーブルをクリアしたヨーロッパが5-3でフィニッシュ。3日目を3勝1敗、総合スコアを9-5として大会3日目を終えた。
先に11ポイントを獲得した時点で勝利が決まるモスコーニカップ。2日目までなんとか踏ん張ってきたアメリカだったが、この日の3敗で、大会最終日には、ヨーロッパが2勝を挙げる前に6勝が必要になり、苦しい状況に追い込まれた。
写真提供:Matchroom Pool
大会動画:Matchroom Pool