クリスティーナ・トカチとヴィタリー・パツラが初のタイトル獲得
プエルトリコビリヤードエキスポが終了@サンファン
自身初の世界選手権タイトルを獲得したクリスティーナ・トカチ
11月10日〜16日(日〜土)にかけて、プエルトリコの首都サンファンで開催されていた4つのプールイベントがパッケージとなった『PUERTO RICO BILLIARD EXPO』(プエルトリコビリヤードエキスポ)。現地15日〜16日に『2024 VENBILLIARDS WPA WOMEN WORLD 10-BALL CHAMPIONSHIP』(女子テンボール世界選手権)、『2024 PUERTO RICO MEN’S OPEN』(プエルトリコオープン)、『2024 CHALLENGE OF CHAMPIONS』(チャレンジオブチャンピオンズ)の決勝戦が行われ、1週間の全日程を終えた。
まず15日には、WPA非公認のpbsイベントであるプエルトリコオープンの準決勝と決勝、フェダー・ゴースト(アメリカ/FR:843)、ジョシュア・フィラー(ドイツFR:851)、カルロ・ビアド(フィリピンFR:831)のワールドトップがエイト、ナイン、テンの3種目でナンバーワンを争うチャレンジオブチャンピオンズのグランドファイナルが行われた。
日本時間15日0時30分からスタートしたプエルトリコオープン準決勝は、アルビン・オーシャン(オーストリア/FR:824)vsヴィタリー・パツラ(ウクライナ/FR:786)、フェダー・ゴースト(アメリカ/FR:843)vsカルロ・ビアド(フィリピン/FR:831)の対戦で、それぞれパツラとゴーストが勝利。
チャレンジオブチャンピオンズはフィラーが勝利
その後すぐにゴーストは、フィラーとの対戦となった3時30分からのチャレンジオブチャンピオンズのグランドファイナルに登場。エイトとナインに勝って、3種目の中からゲームを選択する権利を持っていたゴーストは、今年世界王者となったナインボールをチョイスしたが、フィラーがセットカウント2-0(4-1、4-2)で勝利して賞金15,000ドル(約230万円)を獲得。さらに7時30分からはプエルトリコオープンの決勝が行われ、パツラが3回転連続で試合となったゴーストを2-0(4-1、4-2)で下して、国際トーナメント初タイトルとともに優勝賞金18,600ドル(約290万円)を手にした。
ゴースト(左)との決勝を制したパツラが初の国際タイトルを獲得
プエルトリコエキスポのメインイベントとして、16日の最終試合として行われた女子テンボール世界選手権決勝。この舞台に勝ち上がってきたのは、準決勝で昨年大会優勝のチェスカ・センテノ(フィリピン/FR:772)を下したソ・ソア(韓国/FR:740)と、ジャスミン・オーシャン(オーストリア/FR:751)に勝ったクリスティーナ・トカチ(AIN※/FR:734)の2人。
(※AINは中立的立場の個人資格の選手。トカチの国籍はロシア)
ともに勝てば世界選手権タイトル初獲得となる、3セット先取(1セット4ラック先取)で行われた2人の戦いは、第1セットをソアが取った後は、互いにセットを取り合う展開となり、第4セットをトカチが4-3で制してファイナルセットに突入。
女子テンボール世界選手権ベスト4。左からソ・ソア、クリスティーナ・トカチ、チェスカ・センテノ、ジャスミン・オーシャン
ソアのブレイクでスタートしたこのセット、まずはソアの⑥ミスから先制したトカチが第2、第3ラックの連続マスワリで一気に3-0とリーチ。第4セットは互いにミスがあり④を巡る攻防となったが、ソアのシュートミスからしっかりと取り切ったトカチがチャンピオンシップボールを沈め、自身初のテンボール世界チャンピオンに輝き、賞金5万ドル(約770万円)を獲得した。
写真提供:PREDATOR PRO BILLIARD SERIES
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