河原千尋が9位タイ、平口結貴、谷みいなは17位タイで大会終了
女子テンボール世界選手権@プエルトリコ・サンファン
河原はナインボール3位、テンボール9位で今年の世界選手権を終えた
WPA公認の今年最後の世界選手権である『2024 VENBILLIARDS WPA WOMEN WORLD 10-BALL CHAMPIONSHIP』(女子テンボール世界選手権)。今回日本からは『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の6名が出場し、この内、河原千尋(FR:748)、平口結貴(FR:716)、谷みいな(FR:650)の3名が、大会4日目にベスト16進出をかけた敗者側最終戦に臨んだ。
3名の戦いは日本時間14日23時にスタート。まずJPBA女子ランキング1位で、今年は女子ナインボール世界選手権で3位タイに入賞している河原は、周婕妤(FR:776)、魏子茜(FR:749)に続く台湾トップ勢の1人である陳佳樺(FR:744)と対戦。第1セットを4-3で取った河原は、第2セットを落としたものの、第3セットを4-1として、シュートアウトに入ることなくベスト16進出を果たした。
オリヴィア・ザレフスカ(ポーランド/FR:685)と対戦した平口結貴は、1-1の第3セットで0-3とリードされたところから追いつきシュートアウトに持ち込んだが、ここで3-1と及ばず17位タイで大会を終えた。
平口はあと一歩のところでベスト16進出ならず
谷の対戦相手は、2010年の女子ナインボール世界選手権覇者で、層の厚い中国の中にあって2000年代から息長くハイレベルなプレーを続けている付小芳(FR:762)。第1セットを3-4で奪われた谷は、ワールドトップレベルを相手に健闘したものの、次セットも4-2とされ、平口と同じ17位タイフィニッシュとなった。
谷は今大会でワールドトップと堂々渡り合った
日本勢で唯一ベスト16に残った河原は、再抽選後の1回戦で、2023年にPBSの『ラスベガスオープン』で初の国際タイトルを獲得して以降、韓国のエースとして活躍を続けるソ・ソア(FR:740)との戦いに臨んだが、3セット先取となった試合を2-4、2-4、1-4で落とし、日本勢最高位の9位タイで大会を終えることとなった。
ベスト8が出揃った女子テンボール世界選手権はこの後、日本時間16日(土)4時から準々決勝4試合が行われ、翌日の大会最終日に準決勝、決勝が行われることとなっている(準々決勝の組み合わせは以下)。
●女子テンボール世界選手権準々決勝
韓雨(中国/FR:784)vsジャスミン・オーシャン(オーストリア/FR:751)
魏子茜(台湾/FR:749)vsクリスティーナ・トカチ(AIN※/FR:734)
ソ・ソア(韓国/FR:740)vsソフィア・マスト(アメリカ/FR:635)
チェスカ・センテノ(フィリピン/FR:772)vs周婕妤(台湾/FR:776)
(※AINは中立的立場の個人資格選手。トカチの国籍はロシア)
フェダー・ゴースト(アメリカ/FR:843)、ジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:851)、カルロ・ビアド(フィリピン/FR:831)のワールドトップがエイト、ナイン、テンの3種目でナンバーワンを争う『2024 CHALLENGE OF CHAMPIONS』(チャレンジオブチャンピオンズ)は、この日最終種目となるテンボールが行われ、ゴーストを破って決勝に進んだフィラーがビアドも下して勝利。この結果、エイトとナインで勝ったゴーストとテンで勝利したフィラーが、16日4時からのグランドファイナルを戦うこととなった。
グランドファイナルはフィラー(左)vsゴーストとなった(写真提供:PREDATOR PRO BILLIARD SERIES)
WPA非公認のPBSイベントとして開催中の『2024 PUERTO RICO MEN’S OPEN』(プエルトリコオープン)は、ベスト16進出プレイヤーによる決勝トーナメント1回戦と準々決勝までが行われてベスト4が決定(組み合わせは以下)。日本時間16日1時から準決勝、同8時30分から決勝が行われる予定となっている。
●プエルトリコオープン準決勝
アルビン・オーシャン(オーストリア/FR:824)vsヴィタリー・パツラ(ウクライナ/FR:786)
フェダー・ゴースト(アメリカ/FR:843)vsカルロ・ビアド(フィリピン/FR:831)
写真提供:森覺摩
大会情報:PREDATOR PRO BILLIARD SERIES
大会ライブ配信:Pro Billiard TV