ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

チームアジアが4連勝で7-2、優勝まであと4勝に迫る

2024.10.17

REYES CUP@フィリピン・マニラ

wnt.の母体であり世界的なスポーツプロモート企業Matchroom主催によるヨーロッパvsアジアのチームマッチ『REYES CUP』(レイズカップ)。チームアジアが3-2とリードして迎えた16日(水)の大会2日目、アジアのトップスター達が素晴らしいプレーを見せて全5試合に勝利し、リードを7-2に広げ優勝まであと4勝に迫った。

今大会は、全てがナインボール、5ラック先取で、4日間に渡り5対5のチームマッチ3試合、シングルス12試合、ダブルス6試合の計21試合が行われ、先に11勝を挙げたチームがその時点で優勝となる(出場選手とスケジュールは以下)。

●チームアジア

ノンプレイングキャプテン:エフレン・レイズ(フィリピン)

1:アロイシウス・ヤップ(シンガポール/FR:828
2:ヨハン・チュア(フィリピン/FR:828
3:柯秉逸(台湾/FR:840
4:カルロ・ビアド(フィリピン/FR:831
5:ズン・クォック・ホアン(ベトナム/FR:811
※FR平均:827.6

●チームヨーロッパ

ノンプレイングキャプテン:カール・ボーイズ(イギリス)

1:エクレント・カチ(アルバニア/FR:833
2:ミッキー・クラウス(デンマーク/FR:787) 
3:ジェイソン・ショウ(イギリス/FR:830) 
4:フランシスコ・サンチェスルイス(スペイン/FR:841
5:デビッド・アルケイド(スペイン/FR:813
※FR平均:820.8 

第1試合は、前日のオープニングマッチと同じ5名vs5名のチーム戦。ファーストラックは柯の②フリーボールでのスクラッチからショウが取り切ってチームヨーロッパが先制。さらに次ラック、カチのゴールデンブレイクが飛び出し2-0とする。

大会2日目にリードを大きく広げたチームアジア。左からチュア、柯、ズン、ビアド、ヤップ

しかし第3ラックでは、サンチェスルイスの③ジャンプショットが外れてスクラッチになったところからズンが取り切り、第4ラックではセーフティでファウルを取ったアルケイドがフリーボールの②でキューミスファウル。残った②-⑨コンビをヤップが沈めて同点としたチームアジアは、さらに続くラックでビアドが厳しい③セーフティを足がかりにランアウトを果たして3-2と逆転。

チームヨーロッパは、①を巡るセーフティ戦からショウが取り切って3-3とするが、第7ラックはまさにゾーン状態のチュアが難球をクリアして4-3とリーチ。そして最終となった第8ラックは、サンチェスルイスのブレイクノーインからズンが落ち着いてポイントを奪い5-3で勝利し、チームアジアが、スコアを4-2とする幸先の良いスタートを切った。

第1試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第2試合はともにナインボール世界選手権タイトルを持つ柯とサンチェスルイスのシングルス。1-1からの第3ラックと次ラックを奪った柯が3-1とリードを取るが、柯のブレイクノーインからの取り切り、マスワリでサンチェスルイスが3-3に追いつく。

取ればリーチとなる第7ラック、勝負どころの⑦でのサンチェスルイスのセーフティは決まったが、これをキックショットで沈めた柯が⑧、⑨も決め切って4-3。追いつきたいサンチェスルイスだったが、第8ラックのブレイクがノーインとなり、残りを難なく捌いた柯が5-3でフィニッシュ。チームアジアが5-2とさらにリードを広げる。

第2試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第3試合は初日にシングルスでともに勝利を挙げているズン&ヤップvsカチ&アルケイドのダブルス。この試合でもズンとヤップの好調さが目立ち、セーフティを軸に得点を重ねて3-0とスタートダッシュを決める。

ヨーロッパもここからマスワリで1点を返すが、第5ラックはチームアジアが取ってリーチ。後がなくなったヨーロッパは第6ラック、ズンの⑤サイドバンクミスから何とか2-4とするが、最終となった第7ラックもアジアが主導権を握ったままズンがゲームボールを沈めて5-2。チームアジアが、初日の第5試合から負けなしの4連勝でスコアを6-2とした。

第3試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第4試合は今年のテンボール世界王者のビアドとwnt.メジャーのヨーロピアンオープンタイトルを今年獲得しているクラウスのシングルス。この試合は序盤から中盤にかけ両者譲らぬ接戦を展開して第6ラックを終えた時点で3-3。

迎えた第7ラック、①セーフティからチャンスを掴み、その後の難しい配置も素晴らしいプレーで攻略してみせたビアドが4-3とリーチをかけると、息詰まる攻防となった第8ラック、一度はビアドの③バンク&セーフティを見事なキックショットで切り返したクラウスだったが、自らのポジションミスから⑤でファウルを犯して万事休す。ビアドが5球をクリアして5-3で勝利し、チームアジアにさらなるリードをもたらした。

第4試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

当初の予定では第5試合はチュア&柯vsショウ&サンチェスルイスによるダブルス戦だったが、スコアがアジアの7-2と予想外の大差となったことで、この日の試合はここで終了となった。チームアジアは大会3日目に4勝を上げればその時点で11勝に到達し優勝が決定。チームヨーロッパは大会3日目に全てをかけて臨むこととなった。

もう負けられないチームヨーロッパ。左からショウ、クラウス、カチ、アルケイド、サンチェスルイス

写真提供:Matchroom Pool
大会ハイライト動画:Matchroom Pool

ページトップへ