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大会初日、チームアジアが3-2でチームヨーロッパをリード

2024.10.16

REYES CUP@フィリピン・マニラ

フィリピン・マニラを舞台に開幕した、wnt.の母体であり世界的なスポーツプロモート企業Matchroom主催によるヨーロッパvsアジアのチームマッチ『REYES CUP』(レイズカップ)。15日(水)に、初開催となるこのビッグイベントの初日5試合が行われ、チームアジアがまずは3-2と先手を取った。

今大会は、全てがナインボール、5ラック先取で、4日間に渡り5対5のチームマッチ3試合、シングルス12試合、ダブルス6試合の計21試合が行われ、先に11勝を挙げたチームがその時点で優勝となる(出場選手とスケジュールは以下)。

●チームアジア

ノンプレイングキャプテン:エフレン・レイズ(フィリピン)

1:アロイシウス・ヤップ(シンガポール/FR:828
2:ヨハン・チュア(フィリピン/FR:828
3:柯秉逸(台湾/FR:840
4:カルロ・ビアド(フィリピン/FR:831
5:ズン・クォック・ホアン(ベトナム/FR:811
※FR平均:827.6

●チームヨーロッパ

ノンプレイングキャプテン:カール・ボーイズ(イギリス)

1:エクレント・カチ(アルバニア/FR:833
2:ミッキー・クラウス(デンマーク/FR:787) 
3:ジェイソン・ショウ(イギリス/FR:830) 
4:フランシスコ・サンチェスルイス(スペイン/FR:841
5:デビッド・アルケイド(スペイン/FR:813
※FR平均:820.8 

第1試合は、モスコーニカップと同様の全選手が出場する5名vs5名のチームマッチ。チームアジアに取っては初めてのフォーマットだったが、第1ラックをビアドが取ると、ここから3ラックを連取して4-0となり優位に立つ。

しかしここからクラウス、カチが連続得点を挙げて2-4、さらに第7ラックではヤップのミスをついてショウがポイント。さらにサンチェスルイスのマスワリで4-4となる。最終ラックはズンがチャンスを得たが⑦で痛恨のミス。ここからしっかりアルケイドが取り切って、大逆転で1勝目を挙げた。

第1試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第2試合は柯&ヤップペアとサンチェスルイス&アルケイドのスペインペアによるダブルス戦。このゲームは序盤を2-2で終えると、第5ラックにサンチェスルイスの②ジャンプショットが惜しくも外れ、ここから取り切ったチームアジアが3-2。

続く第6ラック、柯のゴールデンブレイクが飛び出すと、最終となった第7ラックでは、柯がミスした②が隠れ、これに対し、アルケイドがファウル犯してチームアジアが5-2でフィニッシュし初勝利をあげた。

第2試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第3試合はズンvsカチのシングルス。第1ラックではズンの厳しい①セーフティを切り返して先制点を奪ったカチだったが、ズンがここから巧みなセーフティからチャンスを作り、3連取で逆転。しかしカチも粘り、第6ラックでは逆にセーフティ戦を制してスコアを3-3のタイに戻す。

迎えた第7ラック、ズンがブレイク1個インからマスワリを決めて4-3。そして第8ラック、カチのブレイクは①がサイドに入ったものの、1クッションした手球も同じサイドポケットへ。ここを捉えたズンが残り8球をクリアして5-2。ここでチームアジアが2-1と逆転してリードを取る。

第3試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

第4試合はチュア&ビアドのフィリピンペアvsショウ&クラウスのダブルス戦。バンキングを制したフィリピンペアがマスワリスタートからさらに次ラックを取ると、第3ラックもマスワリを決めて3-0とリードを広げる。しかし第4ラックでショウがゴールデンブレイクを決めると、ここから流れを掴み2連取で3-3と追いつく。

迎えた第7ラック、ビアドのブレイクがノーインとなると、ここからランアウトしたチームヨーロッパが逆転でリーチ。さらに第8ラックはショウのブレイクが決まり、①、②の2個インからのマスワリで5-3として、スコアを2-2に戻す。

第4試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

初日の勝ち越しがかかった第5試合は、互いにダブルスで勝利しているヤップvsショウのシングルス。第1ラックのヤップのブレイクがノーインとなり、ここから先手を取ったショウが続くラックのマスワリで2-0。しかし第3ラック、キスインを狙った⑦が穴前に残ると、ヤップが1点を返し、さらに次ラックも取って2-2の同点となる。

試合はこのまま両者譲らず、先に4-3とリーチをかけたヤップに対して、第8ラックで難しい②をしっかり決めて取り切ったショウが4-4に追いつく。初日の最終となった第9ラック、ヤップのパワフルなブレイクは①、⑤の2個インで取り出しの②もオープン。この日一番のプレッシャーがかかる中、ヤップがワールドトップスターのプレーでマスワリフィニッシュ。チームアジアが初めてのフォーマットの中でも、高い実力を存分に示して初日を3-2リードで終えた。

第5試合ハイライト(YouTube『Matchroom Pool』より

大会2日目は、16日(水)20時30分にスタート予定。初日と同じくチーム戦とシングルス2試合、ダブルス2試合の計5試合が行われる。

写真提供:Matchroom Pool
大会ハイライト動画:Matchroom Pool

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