ベトナムシリーズ最終戦、wnt.メジャーイベント開幕
The Mansion Sport Hanoi Open Pool Championship@ベトナム・ハノイ
9月25日〜10月13日までの約3週間に渡って開催されているベトナムシリーズの最終戦、wnt.(ワールドナインボールツアー)メジャーイベントである『The Mansion Sport Hanoi Open Pool Championship』(ハノイオープン)が8日(火)に開幕した。
この大会には、7位のジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:851)、16位のマリオ・ヒー(オーストリア/FR:809)、17位のアルビン・オーシャン(オーストリア/FR:824)を除くwnt.トップ20ランカーの他、地元ベトナムのエース、ドン・クォック・ホアン(FR:811)の他、アジア各国のトッププレイヤーも多数エントリーしている。
地元のスター、ドン・クォック・ホアンは大人気
日本からは今回『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の高橋邦彦(FR:742)とベトナムシリーズ3戦連続の出場となる田中裕也アマ(FR:696)の2名がエントリーしており、現在は、ベスト64進出をかけて9ラック先取(敗者側8ラック先取)のダブルイリミネーションラウンドを戦っている。
まずは日本時間8日12時、高橋が緒戦でニュージーランドのマット・エドワーズ(FR:744)と対戦し9-7で勝利。しかし、引き続き16時30分からの行われた2回戦でベトナムのグエン・ヴァン・ハイ(FR:不明)に7-9で敗れて敗者側に回り、9日18時スタート予定の敗者2回戦で、ファム・ティエン・ズン(FR:682)と対戦する。
1998年ナインボール世界王者の参戦はwnt.のトピックスの1つとなった
一方、田中アマは9日12時からの1回戦で台湾のChang Yiと対戦し、9-8で競り勝って2回戦に進出した後、15時スタートの2回戦でベトナムのグエン・ブイ・チュン(FR:不明)に8-9で敗れ、20時30分から、グエン・トゥアン・アイン(ベトナム/FR:697※信頼性不足)と敗者2回戦を戦う。
なお、現段階でWPA/ACBS非公認のままの今大会、各国のプレイヤーや連盟、協会が困惑しているWPA/ACBSとwnt.との綱引きの影響は、アントン・ラガ(フィリピン/FR:829)、呉坤霖(台湾/FR:811)、モリッツ・ノイハウゼン(ドイツ/FR:801)、アレクサ・ペツェリ(セルビア/FR:798)、サンジン・フェリバノビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ/FR:809)といったwnt.プロ5名を含む計7名のエントリー後のキャンセル、そして、フィラーの『REYES CUP』(レイズカップ)出場辞退という形で現れている。
レイズカップは、ハノイオープン終了後にフィリピン・マニラで初開催されるアジアvsヨーロッパ対抗戦
また、9日には、WPA/ACBS傘下の『Qatar Billiard Sports Federation』(カタールビリヤードスポーツ連盟)が、ハノイオープンの開幕に合わせるかのように、賞金総額450,000ドル(約6670万円)の『QATAR WORLD CUP 10-BALL 2024』の開催と、11日(土)からのエントリー開始を発表。この大会の詳細は未発表だが、日程はwnt.の『MOSCONI CUP』終了翌日の12月4日(水)から14日(土)までの11日間で、同時期にアメリカ、中国、ポルトガルで行われるwnt.ランキングイベントと重複する形となっている。
フライヤーには、ハノイオープン出場中でペナルティが課されるはずのwnt.トップランカーの顔も登場している
いずれにせよ、地元でのハノイオープンの盛り上がりとは裏腹に、WPA/ACBSとwnt.の問題は、現段階でも解決とは間逆な方向に進み、混迷の度を深めていると言えるだろう。
写真提供:Matchroom Pool
大会情報:wnt. Live scores(要無料アカウント登録)
大会ライブ配信:YouTube『matchroom pool』
大会ライブ配信:YouTube『Matchroom Multi Sport』