WPAランキングイベント終了、土方隼斗は準優勝
PUDONG TANGCHENG 2024 WPA 9-Ball China Open@中国・上海
9月14日〜22日(土ー日)の日程で中国・上海を舞台に開催されていた、WPA公認のランキングイベント『PUDONG TANGCHENG 2024 WPA 9-Ball China Open』(チャイナオープン)。22日(日)に男女決勝戦が行われ、男子はジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:851)、女子は地元中国の韓雨(FR:776)が優勝を果たした。
22日(土)に行われた準決勝で大井直幸(FR:817)との『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)対決を制して決勝に進出していた土方隼斗(FR:796)が、現在ファーゴレート世界1位で、wnt.トップランカーでもあるフィラーと対戦。
チャイナオープン男女決勝。『Pro Billiard TV』より
土方のブレイクでスタートしたこの試合、②を巡る攻防を制したフィラーが先制したが、土方も次ラックでポイントを取り返して1-1。そこからは土方、フィラーの双方にミスも出てどちらも走れない展開となり、中盤に差し掛かったところでスコアは土方の6-7。
フィラーのタイムアウト後の第14ラック、フィラーのブレイクはノーインとなり、ここから①セーフティでチャンスを得た土方であったが、①-⑦コンビ後の①が、直接シュートができず攻めにくい形となり再びセーフティ。ここから攻防が続いたが、最後は土方のジャンプショットがノーヒットとなり、残りを取り切ったフィラーが8-6とする。
ここでタイムアウトを取った土方の第15ラックのブレイクは1個インで、取り出しの①がなくセーフティ。ここからフィラーがオープンにした難しい①を決め、再び1点差にするかと思われたが、③で土方がシュートミス。この残りが厳しくなり再びセーフティ戦となったが、今度は土方がオープンにした難しいロングの③を決めきったフィラーが取り切ってリードを9-6に広げる。
何とか反撃したい土方に対して、勝負どころの第16ラックでフィラーはきっちりマスワリでリーチをかけると、最終となった第17ラックでは土方のブレイクノーインから①セーフティでファウルを奪ったフィラーがそのまま9球をクリアして11-6で勝利。世界デビューのきっかけとなった2017年以来2度目となるチャイナオープンタイトルを獲得し、優勝賞金40,000ドル(約577万円)をその手にした。
なお、男子決勝の後、チャイナオープンの最終戦として行われた女子決勝は大激戦となったが、女子ナインボール世界選手権を3度、チャイナオープンも2度制している韓雨が、同じ中国の王晓彤(FR:767)を9-8で下して3度目の優勝とともに、賞金36,000ドル(約519万円)を獲得した。
女子ベスト4。左から3位タイ・ルビレン・アミット(フィリピン/FR:752)、3位タイ・周婕妤(台湾/FR:774)、優勝・韓雨、準優勝・王晓彤
写真提供:WPA/CBSA
大会情報:China Open
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