WPAが選手たちとのボイコットに関する話し合いを提案
世界のプール統括組織が、facebookに投稿
8月14日(水)のトピックス『「WPA & ACBS vs wnt.」は全面対決の様相に』でも紹介したが、8月10日(土)にwnt.トップランカーが「We Stand Together」を合言葉にしてそれぞれのSNSで発信した以下の内容のメッセージに対し、沈黙を貫いていた世界のプールを統括するWPAとその傘下でアジア大陸連盟であるACBS。
「10月に開催されるwnt.メジャーの『HANOI OPEN』を含むwnt.に出場したアジア人プレイヤーにACBSから出場停止を含む重いペナルティが課される措置と、すでに出場停止の処分を受けているプレイヤーがいることに対し、その撤回を求めるとともに、現在の状況が続くうちは、いかなるWPA公認の大会への出場もボイコットする」
16日(金)になり、ペナルティを課している当事者のACBSではなく、その上部組織であるWPAが、facebookにこの問題に関する上の画像メッセージを投稿した。その内容は以下の通り。
「WPAが選手たちとのボイコットに関する話し合いを提案
最近、トップ選手達がSNSで発信した懸念に対応するため、WPAは選手達との一連のオンラインミーティングを提案しました。これは、非公認のイベントに関する確実な情報を提供する機会となるでしょう。
WPA会長のイショーン・シンは次のように述べています。
「選手たちが声を上げたことを嬉しく思います。彼らとの話し合いを楽しみにしています」
WPA」
ミーティングを提案した選手達が「声を挙げたワールドトップスター」を指すのか、他のプレイヤーも含んでいるのか、また、会長のシン氏が何を嬉しく思い、楽しみにしているのかなど、現段階では不明な点が多いこのメッセージ。何にせよwnt.プロ達は今、『US OPEN POOL CHAMPIONSHIP』(USオープン)に集中している状況のため、この後具体的な動きがあるのは、大会終了後以降になると予想される。
ちなみに、現在、フィリピンで期待の若手を中心に多数のプロが所属している『MARBOYS PRO Team』は、wnt.トップランカーが発信した10日に、以下のような公式なステートメントを発表している。
「 Marboys公式声明
2024年8月10日
私達MARBOYS PROチームは、wnt.イベントなどの非公認イベントに参加したために、WPAおよびACBSの大会から出場停止処分を受けたアジアのプール選手たちに対して、ビリヤード業界の著名人から寄せられた多大な支援に感謝しています。フィリピン選手であるカルロ・ビアドとヨハン・チュアも、Matchroomが主催した『DUBAI KNIGHTSHOT OPEN』や『HANOI OPEN』などの大会に参加したため、出場停止処分を受けた選手の一人です。
MARBOYSの選手達は、2024年に中国台北で開催される『FORMOSA CUP』、上海で開催される『CHINA OPEN』、ベトナムのホーチミンで開催される『HO CHI MINH OPEN』など、WPA/ACBSが公認するイベントに出場する予定でした。しかし、私たちMARBOYS PROチームは、この出場停止処分が解除され、重大な改善がなされるか、新たなアジア連盟が結成されるまで、これらのイベントおよびその他のWPAおよびACBS公認イベントには2024年の残りの期間、参加しないことを決定しました。
私たちは、この問題について仲間の選手たちと共に立ち上がるだけでなく、マニラで世界クラスの国際大会を開催したいと考える方々を歓迎します。アジアのビリヤード業界の成長と進歩は、分裂ではなく包括的な世界クラスの大会の開催によってのみ達成されると信じています。トーナメントは、友情を促進するものであり、分断を引き起こすものであってはなりません。
したがって、私たちMARBOYS PROチームは、アジアの選手たちを強く支持します。
「一人が禁止されるなら、全員が禁止される!」
私たちは、選手達が成長し、スキルを向上させ、発展し、国を代表し、家族を養うためには、ペナルティの脅威なく自由に大会に参加できることが必要だと信じています。
「選手たちにプレーさせてください!」
本当の変革は、現状に挑む勇気を持つ者だけがもたらすことができるのです。
マニラ、フィリピン