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【フォーム編③】スヌーカーのファンダメンタルを盗め!

2025.03.11

押さえておきたいグリップとブリッジの基本

スヌーカーとプール、そして現在はブラックボールもプレーする福田豊氏

 

プール、キャロム、スヌーカーの3大種目の中で、フォームやストロークに至るまで、システマティックなメソッドを持っているのがスヌーカー。ここでは日本で唯一ワールドスヌーカー公認のプロフェッショナルコーチの資格を持つ福田豊氏にフォームのファンダメンタルを聞いた(CUE’S2020年9月号『フォーム大改造計画!』より)。

基本のフォーム

 

これが、ワールドスヌーカーのコーチングメソッドに則った、スヌーカーの最も基本的なフォームで、モデルは現在、スヌーカーの女子世界チャンピオンを目指し、私が指導している谷みいな選手です(※注〜現在は『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属のプロとして活躍中)。

この整ったフォームの根本にある考え方としてまず第一に挙げられるのが、キューとキューを振る利き腕以外を全てロックし、全く動かない状態を作ることです。

スヌーカーには3大ファンダメンタルとして、グリップ、ブリッジ、スタンスがあり、その形からその正しい働かせ方までがしっかりとしたメソッドとしてまとまっています。テーブルやキュー、ボールこそ違いますが、このメソッドはもちろん、同じビリヤードとして、ポケットにも十分に通じる基本といえますので、今回はその3大ファンダメンタルのうちのブリッジ、グリップのポイントを見ていきます。

ブリッジ〜Vゾーンとブリッジフットで高い安定性を生み出す!〜

 

まずはブリッジを前から見た写真です。人差し指を親指に密着させ、そこにキューを置くことで完成しますが、ストロークの際にキューの軌道がブレないように、写真のような「Vゾーン」をしっかりと作って、この部分を自分の狙いに正確に向けることがとても重要です。さらに親指以外の4本は、ラシャを掴むイメージで開きます。

 

ブリッジを組む時にもう1つ守らなければならないポイントが、写真の丸囲みの部分、「ブリッジフット」です。絶対に動かないことが前提のブリッジにとって、ラシャを指で掴むことと同じように大切なのが、必ずブリッジを組む手の拇指球をラシャに接地させること。フォローやドローの際にブリッジの高さを変える時も、この基本は守ります。

グリップ〜グリップのVゾーンとキューの頂点を意識する!〜

 

グリップする際に大切なのは、写真で示した「親指のVゾーン」を、置かれた状態のキューの頂点にしっかりと合わせて握り、隙間ができないようにすること。人間がものを持つ時の、最も自然な形になっています。この時のテンションをワールドスヌーカーでは、「小鳥を逃がさないように、なおかつ小鳥を殺さないように」と表現しています。

 

握った状態を横から見た写真ですが、ここで大事な点は、丸囲みの部分、親指は人差し指に軽く触れる感じで、さらに全ての指がキューにしっかりと触れていることです。親指と人差し指が離れていたり、他の指がキューに触れていなかったりしがちですが、どれもキューを真っ直ぐに振るための妨げになるので注意すべきポイントです。

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