【フォーム編①】𠮷岡正登プロ流、初心者のフォームルーティン
クセのない型から始めて効率の良い上達を目指す
ツアープロ、インストラクションの両方で活躍する𠮷岡正登プロ
初めてのビリヤードにおいて、やはり悩むのは「どうやって構えたらいいの?」という初歩的な部分。ここでは『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属でwnt.プロでもあり、日頃は自身のレッスンスタジオ『Poche』で初心者から上級者までの指導を行っている𠮷岡正人プロが、大勢の初心者レッスンを行った経験から作り上げた、初心者向けのフォームルーティンを紹介する(CUE’S2020年9月号『フォーム大改造計画!より)。
①手球を撞きたい方向に向かってキューを合わせて立つ

まず右手でキュー(グリップ部分の中央付近)を握り、手球に向かって真っ直ぐに立ちます。キュー尻が腰あたりにくることを目安にします。この時、キューが手球に対して正面にあります。
②右足を前に出す

次に右足を半歩前へ出します。キューに対して45度くらい外向けに角度をつけて、つま先の上にキューがあるように意識をします。右足は大切なので、毎回同じ場所になるよう心がけましょう。
③左足を前に出す

続いて左足を一歩前に出します。方向はキューと並行が基本で、両足が適度に『ハ』の字になることを確認しましょう。ただし左足は自由度が高いので、自分に合った角度や位置を探すことも忘れずに。
④ブリッジを組む

スタンスが決まったところでブリッジを組んで構えに入ります。手球とブリッジの距離は15~25cmくらいの範囲内で、毎回同じ距離になるよう意識をして決めましょう。顔はキューの真上で真っ直ぐに。
⑤右腰を引いて入れる

4、の状態では多くの人が前のめりになるなど違和感を感じます。ここで右腰を後ろに引き、右足は伸ばして左足を少し曲げ、体重を右足6:左足4を目安にバランスを作り直すことで、理想のフォームになります。
まとめ
このルーティンを繰り返してみると、慣れない人でも毎回同じフォームで構えることができるようになります。微調整が必要になるケースもあるので、その場合は④や⑤で調整するのではなく、①〜③のルーティン時にフィードバックさせてやると、よりスムーズにフォームを覚えることができます。
また顔の位置は真正面を基本としていますが、人によっては利き目の下が見えやすいということもありますので、「絶対にこうでなければならない」という指導はしていません。ただし、顔が手球に対して正対することはマストにしています。これは両目と手球の距離に遠近の差が出ると錯覚を起こしやすいからです。
フォームにクセがあっても上達はできますが、将来的にそのクセが上達の壁になることが多いので、やはりフォームのクセは無いに越したことはありません。