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土方隼斗がバースデー優勝でGPE連勝!

2025.03.24

グランプリイースト第2戦@神奈川・POOL LABO

苦しい試合が続く中で勝ち切った土方隼斗

3月22日〜23日(土・日)、横浜市中区の『POOL LABO』で『東日本グランプリ第2戦(GPE2)』が行われた。フォーマットはナインボール8ラック先取、交互ブレイク、ナインボールオンフット。

結果から言うと、土方隼斗の2025年『GPE』2戦2勝、歴代最多優勝回数を26に伸ばす勝利で幕を閉じた訳だが、今大会は他にも魅力が詰まった試合となった。

ギャラリーの注目を集めたのが、プロ4年目で初のグランプリ決勝日進出の酒井賢志朗(27)と、第1戦で3位タイと好調の林武志(24)という20代のフレッシュなプロ達だ。

酒井はベスト16で小原洋平とのヒルヒルの激闘を掴み取り、公式戦最高戦績をベスト8に更新(アマ時代にGPE9位タイを記録している)。そして林は、初戦で早瀬優治を8−4、ベスト8で塙圭介を相手にマスワリを連発して8−1と圧倒。

9位タイ・丸岡良輔

9位タイ・早瀬優治

9位タイ・松川慎之介

9位タイ・小原洋平

9位タイ・高野智央

9位タイ・曽根尚希

9位タイ・辻本和宏(ベストアマ)

9位タイ・羽佐間慶太

林と言えば、同じ2000年生まれに杉山功起、神箸渓心がいる。杉山はプロ未勝利ながらも高いアベレージでGPEランキングでは羅立文に次ぐ2位に着けている。神箸はすでにプロ2勝を挙げており、そこに林を加えた「24歳トリオ」が今後プロ上位陣の厚い壁に割って入ることは間違いないだろう。

5位タイ・ジュリアン・セラディラ

5位タイ・塙圭介

5位タイ・菅原利幸

5位タイ・酒井賢志朗

試合の方へ話題を戻すと、その20代プロの進撃を止めたのが土方だった。酒井とのベスト8では、一時3ー6まで離された状態から4連取で逆転。準決勝の林戦は7-3でリーチをかけた後にヒルヒルまで追い付かれるも勝利。大会後に土方は「今日は1日苦しかった」と語っていたが、勝負所で得点を許さない試合運びは流石の一言だ。

3位タイ・羅立文

3位タイ・林武志

そして決勝戦のカードは、1989年3月16日生まれの土方と1990年3月19日生まれの小川徳郎と、前週に36歳と35歳の誕生日を迎えたばかりの2人。2人とも「バースデー優勝を挙げたかった」と意気込みを話しており、それに加えて小川は「グランプリ初優勝」も懸かった試合でもあった。

試合は両者ブレイクが決まらず、マスワリ0で攻防が行き交う展開。先に小川が6-4で優位に立ったが、土方がタイムアウトを挟んで3連取でリーチ。後がない小川はブレイクからマスワリ目前の⑤をミス。⑤を巡るセーフティ戦を制した土方がテーブルを掌握してゲームボール。

準優勝・小川徳郎

終わってみれば、土方がマスワリを記録したのはベスト16の高野智央戦のみ。シュートのイメージが強い土方だが、この日は勝負所を外さない試合運びが光る1日となった。一方、「グランプリ初優勝」はおあずけとなった小川は、4月に台湾プロツアーに参戦予定とのこと。こちらの活躍も期待したい。

次回GPE3は、6月21日~22日(土・日)、『NIKKA5』で開催予定だ。フォーマットは第1戦、2戦と同じナインボール8先、ナインオンフットが採用される見通しとのこと。この2戦を見てみると、決勝日進出者がプロのみだった第1戦と比べ、第2戦は2名のアマチュア(辻本和宏、波佐間慶太)が予選突破し、アマチュアがプロ仕様のフォーマットにもアジャストしている様子が窺えた。次回がどんな顔ぶれになるかも注目したい。

On the hill!

大会ライブスコア:JPBA YouTube
大会アーカイブ動画:Grand Prix East 2025 2nd

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