大井直幸が準優勝、優勝はジョシュア・フィラー
EUROPEAN OPEN POOL CHAMPIONSHIP@ボスニア・ヘルツェゴビナ

ジョシュア・フィラーは今大会初制覇
現地16日(日)、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボを舞台に、11日から6日間の日程で開催されていた wnt.メジャーイベント『EUROPEAN OPEN POOL CHAMPIONSHIP』(ヨーロピアンオープン)が終了。ベスト4に進出していたwnt.ランキング31位(3月12日時点)で『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)所属の大井直幸(FR:819)を13-1で降したジョシュア・フィラー(ドイツ/FR:855)が大会初制覇を果たし、優勝賞金40,000ドルを手にした。
大会最終日の16日はまず、11ラック先取となった準決勝第1試合の大井vsダニエル・マシオル(ポーランド/FR:813)からスタート。ステージ1で一度マシオルに敗れていた大井だったが、0-1と先制された後のマシオルのブレイクスクラッチ以降にゲームを完全に支配。

大井は多くのギャラリーが見守る中11連取で決勝へ
第5ラックのセーフティ戦の後には、マシオルの⑨ミス、第8ラックでは大井にゴールデンブレイク(ブレイクエース)も飛び出すなど展開もものにして、5度のマスワリを含めて一気に11連取を果たし、自身初となるwnt.メジャーの決勝に進出。
フィラーvs ピジュス・ラブティス (リトアニア/FR:806)の第2試合は、序盤からリードを保ったフィラーが、wnt.メジャー3度目の準決勝に臨んだラブティスに11-6で勝利して、ヨーロピアンオープンでは初めての決勝の舞台に勝ち上がった。
大井にとっては昨年8月の『TAOM MAXRACK NINEBALL HELSINKI OPEN 2024』以来となるwnt.イベント2勝目がかかった決勝戦。この試合は大井が幸先よく先制点を挙げたが、第2ラックのスクラッチからフィラーがゲームの主導権を握り、痛いシュートミスも重なった大井にほとんどチャンスを与えることなく、13ラックを走り切ってフィニッシュ。フィラーは1月のwnt.ランキングイベント『Derby City Classic』に続く今シーズン2勝目を挙げた。

大井は今大会の活躍でボスニア・ヘルツェゴヴィナのプールファンを魅了
惜しくもタイトル獲得はならなかった大井だったが、今大会の素晴らしいプレーで日本のエース、wnt.トップランカーとしての存在感を改めて示すとともに、この準優勝で賞金16,000ドルを獲得し、31位だったランキングを20位に上げている。

最新のランキングでフィラーは8位から2位にジャンプアップ
なお、wnt.の次戦は、3月28日〜30日(金〜日)にアメリカ・シアトルで開催される賞金総額$25,000ドルのランキングイベント(ブロンズ)の『SEATTLE NINEBALL OPEN』。その前週の3月20日〜27日(木〜木)には、wnt.の母体であるMatchroom Sport主催の招待イベント『PREMIER LEAGUE POOL』が、ヨーロピアンオープンに引き続き、サラエボを舞台に開催される。

写真提供:Matchroom Pool
大会情報:wnt. Live Scores(要無料登録)
大会アーカイブ動画:wnt.tv(有料)