土方隼斗がGP絶対王者・羅立文を下し今シーズン初勝利
グランプリイースト第1戦@埼玉・Link西川口店
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2024年JPBAランキングトップ2対決を制して土方隼斗が今シーズン初勝利
2月16日(日)、埼玉県川口市の『Link西川口店』を会場に『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)東日本主催、年間6戦でMVPが争われる『グランプリイースト』の開幕戦となる第1戦の決勝トーナメントが開催され、決勝戦で土方隼斗を下した羅立文が昨年の最終戦から年を跨いでの2連勝を果たした。今大会のフォーマットは、ナインボール、8ラック先取、交互ブレイク、ナインオンフット(ブレイクボックスはなし)、チェスクロックの持ち時間は1人55分。
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会場となった『Link西川口店』
前戦優勝シードの羅立文を筆頭に開催店シードの小原洋平、東北予選を突破した成田茂隆に前日の関東予選を通過した13名による決勝トーナメント1回戦(ベスト16戦)。今回唯一女子プロとして予選を突破した平口結貴と羅の対決があるなど、初戦から注目カードがあった中、準々決勝に進んだのは、羅、土方隼斗、栗林達、杉山功起、ジュリアン・セラディラ、小川徳郎、丸岡良輔、林武志の8名。
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注目の羅vs平口は3-5ビハインドから羅が5連取で勝利
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9位タイ・神箸渓心
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9位タイ・浦岡隆志
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9位タイ・内垣建一
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9位タイ・東條紘典
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9位タイ・早瀬優治
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9位タイ・成田茂隆
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9位タイ・小原洋平
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9位タイ・平口結貴
羅vs栗林、土方vs杉山、小川vs林、セラディラvs丸岡となった準決勝。ここからは2-5のビハインドから4連取で逆転しその後も栗林の反撃を1点に抑えた羅、先に6-7とリーチをかけられながら勝負強さを見せ逆転勝利した土方、7-2リーチから小川の反撃を浴びてヒルヒルにもつれ込んだゲームを制した林、1-2から一気の7連取で走りきったセラディラがベスト4に進出した。
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5位タイ・栗林達
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5位タイ・杉山功起
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5位タイ・小川徳郎
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5位タイ・丸岡良輔
準決勝の組み合わせは、絶対王者の羅vs昨年のプロ入り以来着実に力をつけながら2年目を迎えた林、昨年のJPBA男子MVPの土方vs積極的な海外挑戦を続け、昨年はJPBAランキングを7位までアップさせているセラディラ。このマッチアップでは、まず土方がなかなかブレイクが決まらないセラディラをよそに着実にポイント重ね、第2ラックからの一気の8連取で勝利。
林にとって開幕戦の『関西オープン』決勝のリベンジマッチとなったゲームは序盤から競り合いが続く展開となり、第6ラックを終わって3-3。ここから羅が5-3とリードを取るが、林も3連取で6-5と逆転して粘りを見せる。しかしここから林にポイントを取られることなく8-6でフィニッシュした羅が、林の挑戦を退け、昨年の最終戦に続く2戦連続の決勝進出を果たした。
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3位タイ・ジュリアン・セラディラ
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3位タイ・林武志
これまでグランプリイーストの決勝で10回対決し、土方が6勝4敗と勝ち越しているトップ2対決となった開幕戦ファイナルは、バンキングに勝った土方のマスワリでスタートすると、第2ラックは羅のノーインからランアウト、続くラックは羅のファウルからポイントを取った土方が、第4ラックでも羅のシュートミスの残りをジャンプショットでクリアし、さらに難球をしっかりと捌いて4-0。
ここでたまらずタイムアウトを取った羅が、第5ラックで①のセーフティ戦から1点を返すが、続くラックのブレイクがイリーガルとなり、土方が取り切り5-1、さらに第7ラックでは取り出しの①サイドバンクからマスワリ。しかし、1-6の劣勢から羅も決して諦めることなく3点を返して4-6と2点差に迫る。ハイレベルな攻防が続く中でタイムアウトを取った土方も、その集中力は途切れることなく、次ラックのマスワリでリーチ。
双方譲らず迎えた第12ラック、土方のこの日初めてのシュートミスから6-7とした羅が、第13ラックで難しい取り出しの①、次の②をクリアするとそのままマスワリで試合は遂に7-7のヒルヒルに。最終第15ラック、運命を分ける土方のブレイクは②、③の2個インで取り出しの①も見えるオープンな配置となり、プレッシャーが最高潮に達する中、しっかりと7球を沈め切った土方が激闘を制し、今シーズン初勝利を挙げた。
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準優勝・羅立文
大会ライブスコア:Grand Prix East 2025 1st
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube