国内老舗からニューカマー、海外ブランドを武器にする!
世界で戦うジャパンプレイヤーのキュー事情2
国内外問わず、厳しいトーナメントの世界で戦うプレイヤーにとって、プレー用、ブレイク用、ジャンプ用の3種類のキューは一番の武器であり、信頼できる相棒だ。その中でも最も使用頻度が高く、プレイヤーがこだわっているのがプレーキュー。
ここでは前回に引き続き、2024年に世界に挑戦したジャパンプレイヤーが使用する、国内2大メーカー以外の国内メーカーから、海外大手メーカー、カスタムブランドを紹介する。
カーボン全盛時代に突入した中で、オリジナルの「ダブルカーボン」シャフトが標準装備となっている2024年に販売が開始された、高性能を追求したキューメイキングで製作された新たなブランド。
発売以来国内での人気も高まってきている中、2024年には、3試合の海外戦に挑戦した竹中寛と、一昨年から積極的に海外遠征を行い、2024年には4試合に出場し、『2024 Massé WPA Women’s World 9-Ball Championship』では9位タイの成績を残した村松さくらが、ブレイク、ジャンプを含めたフル装備で戦った。
竹中寛
村松さくら
北九州を拠点に、完全国産のジャパニーズカスタムとして人気の高いAWAJIは現在、プレーキューはもちろん、独自のコンセプトでブレイク、ジャンプまでキュー全般を制作している他、昨年末には、4年の研究・開発期間を経てオリジナルのカーボンシャフトを発表。
2024年の海外戦には、AWAJIの製作者であり『日本プロビリヤード連盟』(JPBF)所属のプロであり、父でもある北谷好美氏の下で、キュー開発の一翼も担う北谷好宏が2試合、弟の北谷英貴が1試合に参戦した。
北谷好宏
北谷英貴
●その他海外メーカー
その他、2024年に海外戦に臨んだ主なジャパンプレイヤーが使用した海外メーカーは、最多の17試合に参戦した大井直幸の『HOW』、wnt.プロとしても9試合に出場した吉岡正登が『CUETEC』、8試合に参戦したジュリアン・セラディラと2試合出場の栗林達の『UNIVERSAL』。さらに、3試合に出場した高橋邦彦の『EBR』、同じく3試合を戦った羅立文とシーズン後半の2試合に参戦した小川徳郎がハイエンドカスタムである『ZEN』を相棒に厳しいトーナメントを戦った。
吉岡正登
栗林達
小川徳郎