ワールドトップの力を見せた河原千尋
ジャパンプール女子、2024年海外戦挑戦の記録
河原千尋は2024年の海外戦で3度のベスト4進出を果たしている
wnt.は世界のトップレベルのナインボールツアーで、男子のみという枠組みではなく、ただ1人、ピア・フィラーが契約プロとなっているが、それでも現在は実質的に男子ツアーとして開催されている。一方WPAは男子、女子、ジュニアを始めとして、プールの全てのカテゴリーを統括していることもあり、昨年は男子ツアーの拡充に合わせて、女子ツアーの賞金額もアップさせている。
また、WPAの公認イベントとしてだけでなく、PREDATOR PRO BILLIARD SERIES(PBS)が、独立した女子イベントを開催。さらに唯一の世界的な女子プロツアーであるWPBAも昨年は積極的にイベントを行い、結果として女子プールも活況を呈することになった。
そんな中で『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)に所属する女子プロ達も、2024年にWPA、PBS、WPBAのランキングイベントに積極的に参戦している。
男子の27試合に比べると、2024年のジャパンプールプレイヤーが出場した大会数は9試合と少ないが、その中でタイトル獲得こそなかったものの、日本のエースとして7試合に出場した河原千尋が、ワールドトップスターの1人としての実力を発揮した。
河原は、WPAランキングイベントである『LAS VEGAS OPEN WOMEN』『2024 ACBS Asian 9-Ball Ladies Championship』『2024 Massé WPA Women’s World 9-Ball Championship』の3試合でベスト4入りしており、出場した7試合の全てでベスト16以上の安定した成績を残している。
2024年は海外戦を中心に戦った平口結貴は、最も多くの8試合に出場。PBSの招待イベントにも日本代表として出場するなど、海外での存在感を示し、『LAS VEGAS OPEN WOMEN』『2024 ACBS Asian 9-Ball Ladies Championship』でベスト8に進出した。
平口結貴は2024年、JPBAプレイヤー最多の海外戦8試合に参戦
その他2024年は、国内でも頭角を表してきた2024年ランキング2位の小西さみあ、6位の村松さくらがそれぞれ4試合に出場。さらにランキング3位の栗林美幸が3試合、シーズン後半にはルーキーながら2024年ランキング9位となった谷みいなが2試合に参戦している。
村松さくらはミックスダブルスイベントで海外戦をスタートさせる
男子同様2025年シーズンの海外戦スケジュールはまだ確定したものが少ないが、2月25日に開幕するWPA公認イベント『MIXED DOUBLES OPEN 2025』には、村松が大井直幸とのペアで出場することが決定している。また、同時開催されるWPAランキングイベントのLAS VEGAS OPEN WOMENには、村松だけでなく、複数のジャパンプレイヤーが出場することが予想される。
WPBAがWPAとパートナーシップを結び、8月には『女子エイトボール世界選手権』の開催を発表している2025年、女子プールもさらなる盛り上がりを見せることは間違いなさそうだ。