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土方隼斗インタビュー〜2024年の戦いで見つけたもの〜

2024.12.30

vol.3_戦えても結果が出なかった海外戦

海外初戦はインドネシアオープン

——では次に今年の海外戦を振り返ってみたいと思います。今年の初戦は?
土方:1月のインドネシアオープンですね。2月から3月にかけてはアメリカでラスベガスオープンとテンボール世界選手権、6月がモルディブオープン、それから8月にニュージーランドでエイトボール世界選手権。そして9月のチャイナオープンの後に10月にベトナムで2戦、最後はこれからカタールで2戦です(インタビュー収録は12月初旬)。

——今年はかなり海外戦行きましたね。
土方:そうですね。自分自身の環境面も含めてようやく海外に行けるような状態にはなって来たのかなとは思っていますし、大会数が増えたことも大きいですね。

——ではまず、インドネシア、ラスベガスからモルディブまで、前半戦の海外での戦い方は上手くできていましたか?
土方:戦えてはいるけど結果が出ていない状態でした。そこまで悪くはなかったんですが、2023年の後半に比べると海外の試合では流れが急に悪くなる展開が多かったです。エイトボール世界選手権までは、試合中に回ってくる配置が全部難しいとか、そういう状態がずっと続いていました。ラスベガスとモルディブでの最後の試合に関しては自分のミスで負けたと実感できるものもありましたが、それ以外は結構展開に苦しんでしまったかなとは思います。

ラスベガスオープンではSVBとも対戦(写真提供:PREDATOR PRO BILLIARD SERIES

——確かに今年の前半は上位に食い込むことが少なかったですよね。
土方:最高でも17位タイで、25位タイ、33位タイくらいが多かったです。

——海外戦で戦うプレイヤーのレベルも高くなってきていますよね。
土方:はい、確実にレベルは年々高くなっていると思います。特に試合が増えてきたことで、これまでトップレベルのトーナメントに出ていなかった選手が経験する場も増えて力をつけてきていますね。

——確かに強いプレイヤーが増えてきていることは実感しています。その中で土方プロは日本の代表として、ファンは上に行ってほしいと思っているし、戦えるプレイヤーだと期待されていると思うんですが、ご自身の実感としてはどうですか? もうワールドトップスター達とも渡り合える状態でしょうか?
土方:去年のエイトボール世界選手権で5位になった時に本当に実感にも変わり「ああ、全然行けるな」とは思ったんですが、今年の前半が思うように行かなかったので、少し見失いそうなところもありました。でもチャイナオープンの準優勝で自信とイメージを取り戻せて、今はプレー的には戦えるところには来ていると思っています(vol.4に続く)。

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