羅立文が有終の美を飾る4勝目
グランプリイースト第6戦@神奈川・バグース川崎店
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羅立文はグランプリイースト6戦4勝の圧倒的な成績でMVP獲得
11月10日(日)、神奈川県川崎市の『バグース川崎店』を会場に、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)東日本ブロック主催の『グランプリイースト第6戦』の決勝トーナメントが開催された。この日のフォーマットは、テンボール、交互ブレイク、8ラック先取。タブレットビリヤードクロックによる持ち時間は58分。
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決勝会場となった『バグース川崎店』
11時にスタートした1回戦は以下の組み合わせとなり、ここからはすでに2024年グランプリイーストMVP獲得を決めている羅立文の他、ランキング2位の杉山功起、4位の栗林達、8位のジュリアン・セラディラ、9位の浦岡隆志、10位の松村学が勝ち上がったが、前回優勝シードでランキング3位の神箸渓心、5位の土方隼斗がここで敗れ、2位争いから脱落となった。
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9位タイ・神箸渓心
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9位タイ・土方隼斗
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9位タイ・小川徳郎
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9位タイ・嶋野聖大
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9位タイ・赤狩山幸男
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9位タイ・青木亮二
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9位タイ・西尾祐
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9位タイ・林武志
羅vs杉山、栗林vs浦岡、早瀬vsセラディラ、松村vsの組み合わせとなった準々決勝、まずは栗林が浦岡を8-3で下してベスト4一番乗りを決めると、羅が杉山を中盤以降突き放して8-3で勝ち上がり。そして、序盤から一気に5-1とリードを取った早瀬に対し、そこから一気に6連取で逆転しそのまま8-6で押し切ったセラディラ、4-7でリーチをかけられながら大逆転を果たした村松が準決勝に進んだ。
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5位タイ・杉山功起
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5位タイ・浦岡隆志
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5位タイ・早瀬優治
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5位タイ・松村学
準決勝は羅vs村松、栗林vsセラディラの組み合わせ。来年からはプロとして戦うことを決めている村松は、グランプリイーストの絶対王者とも言える羅に4-1と先行されるも2点を返して粘りを見せる。ここから羅が6-3としてリードを広げたが、村松も4-6として第11ラックも取り切り態勢に入り5-6と差を詰めるチャンスを迎える。
しかしここで⑨をミスして4-7。さらに第12ラックでも羅のスクラッチからチャンスを得るが、痛恨の⑩ミス。羅の牙城を崩せず3位タイでのフィニッシュとなった。
もう一方の準決勝は、3-1栗林リードからまずはセラディラが4連取で逆転し、そこから栗林が4連取で7-5リーチ。しかしさらにここからセラディラが2点を返してヒルヒルとすると、最終ラックも取って8-7として第4戦以来の決勝に進んだ。
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3位タイ・栗林達
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3位タイ・村松勇志
第4戦の準々決勝でグランプリイースト6連勝を止められた羅と、この勝利の後にそのまま優勝を果たしたセラディラ。2人の再戦は羅のブレイクでスタート。羅のファウルから先制したセラディラがマスワリで2-0としたが、すぐに羅が2-2とすると、ここから互いにポイントを取り合って3-3。迎えた第7ラック、セラディラの③ミスから4−3とした羅が、続くラックではセラディラのブレイクノーインから取り切り、さらにセラディラの⑨ミスを拾って6-3とリードを広げると、第10ラックではセラディラのブレイクが再びノーインとなり、ここからセーフティでチャンスを得た羅が一気に7-3とリーチ。
そして最終となった第11ラック、セラディラが一旦は③セーフティから取り切りに向かったものの、⑥をミスして万事休す。残り5球を難なく取り切った羅が、2024年のグランプリイースト最終戦で4勝目を挙げ、2年連続のMPV受賞に華を添えた。
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準優勝・ジュリアン・セラディラ
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube