神箸渓心が杉山功起を下しJPBA公式戦3勝目
グランプリイースト第5戦@埼玉・ビリヤードWIND
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神箸は昨年の全日本オープン14-1選手権以来の優勝
10月13日(日)、東京・池袋の『ビリヤード・ロサ』を会場に、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)東日本ブロック主催の『グランプリイースト第5戦』決勝トーナメントが開催された。
今大会の決勝フォーマットは、ナインボール、ナインオンフット、8ラック先取(準決勝から7ラック先取)、交互ブレイク。お馴染みとなったタブレットチェスクロックの持ち時間は55分。
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決勝会場となった『ビリヤードWIND』
今回は朝一番の1回戦(ベスト16戦)が2回転で行われ、10時30分からの第一回転からは、前戦優勝シードでベトナム遠征帰りのジュリアン・セラディラ、浦岡隆志の他、神箸渓心、松村学が勝ち上がり。
第1回転終了後の第2回転には、前戦でグランプリイースト連勝記録が5で止まったものの、さすがの地力で予選を勝ち上がってきた羅立文、開催店シードの青木亮二、ベトナム遠征組の小川徳郎、高橋邦彦らが登場。ホームの声援に支えられた青木が栗林達を下し、ハノイオープン後に帰国、前日予選の5分前に会場に到着しそのまま予選を勝ち上がってきた高橋が羅を破ってベスト8へ。
さらにこの回転からは今シーズンアベレージを挙げてきている松田渉が小川徳郎を下し、2戦連続で東北予選を通過してきた鳴海大蔵とのヒルヒル戦を制した杉山功起が準々決勝に進出した。
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9位タイ・羅立文
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9位タイ・栗林達
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9位タイ・小川徳郎
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9位タイ・鈴木清司
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9位タイ・塙圭介
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9位タイ・鳴海大蔵
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9位タイ・山本久司
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9位タイ・狩野誠
青木vs杉山、高橋vs松田、浦岡vs松村、神箸vsセラディラの組み合わせとなった準々決勝、まず杉山が青木を8-2で下してベスト4一番乗りを決めると、神箸がセラディラを8-1で下し、高橋は松田に1回戦のようなプレーをさせず8-2で抑え込む。そして緒戦から高い集中力で素晴らしいプレーを見せていた浦岡が松村との接戦を8-6で制して準決勝に進んだ。
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5位タイ・松田渉
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5位タイ・ジュリアン・セラディラ
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5位タイ・松村学
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5位タイ・青木亮二
期待の若手とベテランの対決となった7ラック先取の準決勝。高橋vs杉山は、杉山4-1リードから一旦4-4までスコアを戻した高橋だったが、ここから杉山が3連取で7-4として、大きな壁を超え今年の第2戦以来2度目の決勝に進み、プロ初優勝に後1つと迫る。浦岡vs神箸の戦いも4-2とリードした神箸に対し、ここから5-4と浦岡が逆転する接戦となったが、神箸が第10ラックから2連続でのラッキーショットから再び逆転でリーチ。しかし、第12ラック、神箸が勝負を決めに行った難しい②をミスした残り球を浦岡がしっかりと取り切ってゲームはヒルヒルに。
最終となった第13ラック、①セーフティから一度はファウルを奪った浦岡だったが、細かなポジションミスからチャンスを渡してしまい、これをものにした神箸渓心が7-6として、前戦に続いて決勝戦へと駒を進めた。
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3位タイ・浦岡隆志
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3位タイ・高橋邦彦
プロ初勝利を目指す杉山と今シーズン初勝利を目指す神箸。これからのジャパンプールを背負う2人のファイナルはバンキングに勝った杉山のブレイクでスタート。⑥セーフティから先制した神箸に対し、次ラックで⑥セーフティでチャンスを得たもののフリーボールからの⑥-⑧コンビを外し0-2とされた杉山。第3ラックのブレイクは決まったものの、取り出しの②をミスして神箸0-3とされるとここでたまらずタイムアウト。
しかし、続く第4ラックは杉山のスクラッチから神箸から取り切って4-0。それでも第5ラック、神箸の①セーフティがオープンになったところから取り切って1点を返したが、第6ラックは神箸が②-③コンビからのマスワリで5-1。さらに第7ラックではマスワリかと思われた展開の中、⑥から⑦で杉山が痛恨のスクラッチ。そして最終となった第7ラック、①サイドインからきれいに散った8個をクリアして7-1。神箸が、アマ時代含むJPBAランキング対象公式戦3勝目をその手にした。