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プロ2年目、平口結貴が史上最年少優勝

2024.09.04

30th JAPAN OPEN FINAL PLAY BACK

2017年のJOは30回記念大会、2016年に『女流球聖位』を獲得した後の7月にプロ入りを果たした当時最年少プロの平口結貴は、大会の1週間前に20歳を迎えたばかり。プロデビュー戦の『関東レディースオープン』に勝って以来の2勝目のチャンスとなったのがJO
で、この一戦に勝てば、ジャパンオープンの歴代日本人女王の最年少記録となる。

●11年ぶり王座を狙うレジェンドからタイトル奪取!

決勝の相手となったのはこの時18歳だった范育瑄。2016年10月には『北陸オープン』で準優勝を果たすなど、実力は十分すでに示されているプレイヤー。こちらがもし勝てば、2014年の呉芷婷(台湾)以来の10代チャンピオンの誕生となる。

試合は自ら土手にポジションしてしまった⑥も落ち着いて沈めて会場を沸かせた平口が先制してスタート。しかし范もチャンスを逃さず、一進一退の序盤となっていった。そこから一歩先んじたのは平口。第4ラックでは決して簡単ではない⑤ー⑨コンビネーションを見事に沈めるなど、好プレーを連発して流れを引き込んでいくと、4-3でリードを奪った直後にはブレイクで⑨をサイドに沈めるエースを出す。

范育瑄

その後平口は1ラックを落とすものの、迎えた第11ラックでは緊張したこの場面できっちりとセーフティを決め、范にジャンプショット後オープンな配置を回させた。残り5球からのウイニングランではゲームボールへのポジションがあわやスクラッチというショットで観客にわずかに冷や汗をかかせるものの、最後の1球をきっちりと沈めて、20歳にしてジャパンオープン制覇という快挙を成し遂げた。

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