男子は呉坤霖、女子はソ・ソアが優勝
寬仁親王牌 第57回全日本選手権国際オープン@尼崎・あましんアルカイックホール・オクト
男子テンボール優勝・呉坤霖
女子ナインボール優勝・ソ・ソア
兵庫県尼崎市の『あましんアルカイックホール・オクト』特設会場を舞台に、11月18日から1習慣の日程で開催されていたジャパンプール最高峰のトーナメント『寬仁親王牌 第57回全日本選手権国際オープン』。大会最終日の今日、男子テンボール、女子ナインボールの決勝戦が行われ、男子はジュンダル・メゾン(フィリピン/FR:800)を11-10で下した呉坤霖(台湾/FR:811)、女子は王曉彤(中国/FR:779)を9-2で下したソ・ソア(韓国/FR:740)がともに大会初優勝を果たした。
男子テンボールは、この日ブレイクが当たっていたメゾンが、3連続マスワリでスタートすると、第4ラックでは取り出しの①をミスしたものの、呉がここでスクラッチファウルを犯し4-0。すかさず2点を返した呉だったが、第7ラックで取り出しの①をミスして再び流れはメゾンに傾く。ここから呉がここ一発の攻めを織り交ぜながら何とか流れを引き戻そうとするが、チャンスをもらいながらもそれをものにできず、第12ラックを終わってメゾンの9-3。
それでも粘る呉は、第13ラックで互いの⑨ミスの後のメゾンのファウルで1点を返した後に3連続マスワリで7-9と2点差にまで迫り、第17ラックのブレイクは手球が⑤に蹴られてコーナースクラッチしたものの、メゾンのポジションミスからのセーフティをキックからの⑥-⑧キャノンで返して1点差にすると、第18ラックのマスワリで遂に同点に追いつく。
2ラック勝負となった第19ラック、呉のブレイクがまたもスクラッチすると、今度はメゾンがハイプレッシャーの中でしっかりと取り切って久々のポイントでリーチ。そして第20ラック、ブレイク後のメゾンの①セーフティに対し、キックショットで入れた呉だったが、手球もそのままスクラッチ。残り8球を慎重に取り切に行ったメゾンが今度は⑧〜⑨のポジションミス。ここから⑨を巡る息詰まる攻防が続き、最後は⑨をジャンプショットでねじ込んだメゾンのキュー先が⑩も撞いてしまうまさかのファウル。
こうしてヒルヒルとなった最終ラック、呉のブレイクは取り出しの①が隠れプッシュアウト。これに対しメゾンがキックセーフティに行き、さらに呉もセーフティ。こうして再び長いセーフティバトルに突入すると、ここでもメゾンのジャンプショット後に呉にオープンな配置が回り、緊張感マックスの中でテーブルをクリアした呉が大逆転で全日本初制覇を達成した。
男子テンボール準優勝・ジュンダル・メゾン
一方の女子ナインボールは、ソアの先制点でスタートし、王が一旦は1-2と逆転したが、ここからソアがシュート、ポジショニングともに精度の高いプレーで一気に6連取して7-2と優勝まであと2ポイントに迫る。
女子ナインボール準優勝・王晓彤
迎えた第10ラックでは、サイドへのシュートをミスした手球がブラインドになるラッキーも引き寄せてリーチ。さらに最終となった第11ラックをマスワリで締め、王にほぼ何もさせないままの完勝で初の全日本選手権制覇を達成した。
大会公式facebook:All Japan Championship
大会ライブスコア:All Japan Championship 2024
大会アーカイブ動画:JPBA YouTube