4年ぶりの国スポ記念大会
第21回 全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会(佐賀国スポ記念大会)@佐賀・福岡
ポケット会場となっている「ビリヤードsession」
10月7日(土)、アマチュアの全国大会「第21回 全国アマチュアビリヤード都道府県選手権大会(佐賀国スポ記念大会)」がスタートした。国スポの開催は2019年の「鹿児島国体記念大会」以来実に4年ぶりとなり、コロナで中止や延期が続いた間に、「国民体育大会(国体」)もいつの間にか「国民スポーツ大会(国スポ)」と名称が変わってしまった。
この大会は名前の通り、2024年におこなわれる「佐賀国スポ」のプレイベントとして開催される。現状国スポにおけるビリヤードの位置付けは「正式競技」ではなく、「デモンストレーション競技」なので、来年の本大会は佐賀県内のみの参加者でおこなわれる。プレイベントが全国大会で、本大会が該当県の選手のみ参加出来るというのは奇妙に感じられるが、ビリヤード界にとって国スポでの正式競技入りというのはなかなかに高いハードルであり、この状況が逆転することは当面なさそうだ。
開催されるのはポケットとキャロムの2部門で国内で両種目が同時におこなわれるのは国スポのみの特徴だ。ポケットは佐賀県佐賀市内の「ビリヤードsession」が会場。「session」は通常ポケット5台、キャロム2台で営業しているが、建物の奥には大会用のテーブル20台が並ぶ、九州のプレイヤーにはお馴染みの場所。大型店舗の減少が続く中、筆者としては「session 2」、「session 3」という全国展開を夢想してしまうのだが・・・・。
キャロム会場は「ビリヤード淡路」
ポケットはA級、B級、L級の3クラスで、それぞれ64名、64名、55名が頂点を目指す。セット数はA級6先、B級5先、L級5先で、予選ダブルから決勝ベスト32へと絞られていく。キャロムは前回の鹿児島同様、福岡県北九州市の「ビリヤード淡路」が会場となり、20名が予選18点、決勝20点でキューを交える。
それにしても4年ぶりの開催となるとさすがに時間の経過を感じてしまう。鹿児島でA級を優勝した川連一斗とL級に優勝した奥田玲生は現在プロとして活躍しているし、L級準優勝だった梶原愛は今では女流球聖位で一児の母だ。キャロムこそ前回優勝者の三戸雅之が出場しているものの、やはり出場選手の顔ぶれは大きく変わった印象を受ける。その代表が2022年のアマナインで川連一斗を決勝で倒して優勝し、今年の夏にはアジア男子ジュニアチャンピオンになった岐阜の織田賢人だろう。
三戸雅之
織田賢人
しかし織田は予選の初戦で敗者側に回り、一つ勝ったものの決勝ベスト32進出はならなかった。A級は2022年マスターズで優勝した愛知の田尻大悟、元球聖位で東京の小笠原晋吾以下、錚々たるメンバーが揃っているので優勝予想は難しい。ポケットはテーブル台数が多いため、8日(日)の夕方には新チャンピオンが誕生しているはずだ。またsession会場ではYouTube Live配信もおこなわれているので、アーカイブも含めて是非チェックしてみて欲しい。
田尻大悟
小笠原晋吾