西日本代表の大塚郷司が初の挑戦権獲得
第30期球聖戦 挑戦者決定戦@千葉・Anything

西の実力者、大塚郷司が初の挑戦者に
男子アマチュア9ボーラー頂上決戦! 現球聖位、小宮鐘之介打倒に名乗りを挙げるべく、今年東西球聖戦A級を勝ち上がってきたのは、東が神奈川の林承豊、西が大阪の大塚郷司だ。グランプリイーストにもほぼ毎回参戦している関東では有名SAの林だが、A級戦では現名人位の喜島安広、元球聖位の持永隼史、元球聖挑戦者の中野雅之を3タテにして勝ち上がってきた。

林は並み居る全国タイトルホルダーを撃破して勝ち上がってきた
大塚は2015年のアマナインA級決勝で現プロの小川徳郎をヒルヒルで倒して優勝。西日本A級決勝では増成亮太との非常にハイレベルなヒルヒル死闘を制して東上を決めた。どちらももちろん挑戦者決定戦は初出場。小宮が球聖位に就いた第30期以降、挑戦者決定戦は東の3勝1敗。

大塚は最終関門をヒルヒルの激闘の末に通過
球聖位自体も第26期に喜島安広が大坪和史からタイトルを奪還して以降、6期連続で関東にある。大塚が球聖位を大阪に持ち帰れば、第19期の村上泰辰以来の快挙となるが、果たして結末や如何に。

決戦は12時にスタート
決戦の舞台は、千葉県の新松戸駅前にある「Anything」。同会場での球聖位戦開催はこれで4期目になる。挑戦者決定戦のフォーマットはナインボール交互ブレイク、1セットが7ラック先取の3セット先取。4月19日(土)12時、決戦の火蓋が落とされた。

4期連続で会場となっている『Anything』
第1セットは序盤林が3-0,5-1とリードを奪うも、大塚が3連取で追い上げる。しかし第10ラックで大塚がブレイクスクラッチ。林のリーチとなった第11ラックは激しいセーフティの応酬となったが、最後大塚が⑥ミスで林が先制に成功だ。
今回の対戦に使用されたのは新しく設置されたプレデターテーブルなのだが、コーナーもサイドもかなり狭い。平然と入れ繋いでいく両者だが、やはりロングのハードショットとなるとミスも出てしまう。第2セットは3-3まで競り合うも、4連取で大塚がスコアをタイに戻す。


上がコーナーポケット、下がサイドポケット
第3セットはコンディションを掴んできた大塚が3連マスで突き放しに掛かるが林も食い下がって4-4。しかしここから林にスクラッチが続いて大塚リーチ。第11ラックは手球の大塚、入れの林、両者の良さが随所に出た攻防になったが、最後は林が⑦を入れきれずに大塚がセットカウント2-1と逆転に成功だ。
第4セット、追い詰められた林が2連続でブレイクスクラッチしてしまい、大塚の4-0スタートに。大塚も疲れからか序盤でミスが出るのだが、林がそれを取り切れずに進み、大塚が6-1でリーチ。大塚の⑦入れスクラッチから6-2になるも、最後は林の二度撞きファールで万事休す。セットカウント3-1で大塚郷司が今期の挑戦者に決定した。




明日20日(日)の球聖位決定戦は10時スタート。元アマナインA級覇者同士の対戦はどんな結末を迎えるのか。是非JAPAの公式YouTubeで試合の経過を追いかけて欲しい。
on the hill!
ライブ配信:japa _Billiards