坂田夕紀が増田真紀子への挑戦権獲得
第16期女流球聖戦 挑戦者決定戦@大阪・マグスミノエ

坂田夕紀が初の挑戦者に
大阪万博の開幕を一週間後に控えた4月5日(土)、桜が満開となった大阪のマグスミノエで「第16期 女流球聖位挑戦者決定戦」がおこなわれた。フォーマットは9ボール交互ブレイク、1セットは7ラックの3セット先取だ。ここを勝ち上がって挑戦者となった方が、6日(日)に同会場で現女流球聖位の増田真紀子との頂上決戦に臨むことになる。

会場となっている『マグスミノエ』
今年の東日本代表は2年連続となる神奈川の坂田夕紀。昨年の挑戦者決定戦では増田に3-0のストレート負けだった坂田だが、奪ったラック数は5、5、6の大接戦だった。今年の東日本A級ではベスト8で元女流球聖の米田理沙を倒し、決勝では岩手の千葉美幸を1点に抑えこんでリベンジの舞台への切符を掴んだ。

坂田は昨年のリベンジを果たし、挑戦者決定戦初登場
対する西日本は初代表となる岐阜の景山敦子。これまで全国大会では目だった結果を残せていなかった景山だが、東海女流球聖戦では第1回から3連覇を果たし、現在3期連続で防衛に成功しているから、通算7期を誇る東海の女王だ。西日本A級決勝では沖縄の大城奈々に6先で1-5まで追い込まれたが、そこから凌ぎに凌いで大逆転勝ちを収め、挑戦者決定戦初登場を果たした。

東海の女王、景山敦子も挑戦者決定戦初登場
東海地区からの代表は一昨年の吉見佳世以来2年ぶりだ。ちなみに景山は岐阜GPBCの連盟員。連盟員の挑戦者決定戦進出は第13期、現プロの小田崎愛子(当時KRC)以来となる。

決戦は12時にスタート
12時スタートとなった第1セット、坂田がセーフティからファールを奪って1-0、続く景山のブレイクは取り切れそうな配置だったのだが⑤をミスして2-0。これで一気に流れが坂田に行ってしまい、6-0の第7ラックをマスワリフィニッシュ! 第1セットは坂田の完勝で終わってしまった。景山は⑧、⑨に辿り着けず。
このまま一気に行きたい坂田だったが、逆に気負いが出てしまったのが第2セットはカタカタ地獄に嵌まってしまう。坂田、3ラック連続で穴前にハイボールを残してしまい、景山が3-0スタート。しかし坂田が1-4から反撃に転じ、4連取で逆転に成功。だが再び⑧カタカタで5-5。続く第11ラックは坂田の②セーフティが見えてしまい6-5で景山リーチ。このままセットカウントをタイに戻したかった景山だが、4番に出せずにヒルヒル。

地元岐阜から景山応援団も駆けつけた
ラストブレイクは景山。しかしこれが思いっきりの失敗ブレイクになってしまい、全てのボールがラック側に残ってしまう。ごちゃついた配置から景山は2ファールを奪ったが、最後は坂田が⑥で空クッションを見事に決めて取り切り。勝利まであと1セットとした。
第3セットはさすがに景山の気持ちが切れてしまったか、回って来ても取り切れない。坂田はこの流れに乗り、ハイボールでカタカタすることなく着実に⑨を落としていく。6-2で坂田リーチの第9ラック、景山4番ミスから坂田が取り切って挑戦者に名乗りを挙げた。迎え撃つのは初防衛を狙う増田真紀子。注目の球聖位決定戦は6日(日)に10時スタートし、6日17時の時点で増田がセットカウント4-0で初防衛に成功。この戦いの模様は改めて明日お伝えする。