子ども達と楽しみながら、ビリヤードが社会的、文化的活動として広まるように
四国ジュニア9ボール選手権@香川・BCPOOL

3月16日(日)に香川県三豊市の『BCPOOL』で開催された『四国ジュニア9ボール選手権』は、『公益社団法人 日本ビリヤード協会(NBA)【加盟】四国支部』主催、『⾹川県アマチュアポケットビリヤードクラブ』主管による、四国では初となるジュニアプレイヤーを対象とした大会だ。

当日はジュニアプレイヤー8名が真剣勝負
今大会を企画したのはBCPOOL代表の関大樹氏。2022年にビリヤード&コミュニケーションの場としてBCPOOLをスタートさせた関氏は、地域の子ども達のクラブ活動の場として『三豊ジュニアビリヤードクラブ』を作り、地域のコミュニティや四国のビリヤード関係者達の協力を得ながらビリヤードの裾野を広げるための取り組みを続けているが、今大会はその地道な活動が一つの形となったものだ。

開会式の様子(写真右が関氏)

NBA(加盟)四国支部の森博史氏による主催者挨拶
日頃からビリヤードをプレーする小中学生8名が愛媛、徳島、香川から出場した大会は、初回ということもあって、規模は小さいながら、三豊市の教育委員会からの後援を受け、四国支部、協賛社の(株)エンヴィジョンの関係者、保護者やBCPOOLの常連プレイヤーなどの来場者も大会の盛り上げに一役買い、子ども達の放課後活動の一つの形としても注目された大会となった。

初代チャンピオンは小学3年生の関悠陽さん(香川)

準優勝は小学6年生の有川歌音さん(愛媛)

3位は中学1年生の吉田煌寿さん(香川)
無事に大会を終えた関氏にお話を伺ったところ、「今回の大会を通じて、学校区を超えたビリヤードコミュニケーションの輪は四国に広がり、日常的にもお互いのビリヤード場を行き来出来る友達ができています」と、今後につながる成果も得られたとのこと。
また、すでに予定されている今後の活動についてもこのように話してくれた。
「ビリヤードを通じて、なりたい職業の大人とビリヤード大会を開催し、そこでフラットな関係で大人と交流する大会を企画しています。生徒の1人に獣医になりたい子がいるので、地域の医療従事者さん達と5月に『ドクターカップ』を開催し、子ども達がお医者さんにビリヤードを教え、大人が子ども達に医療について教える、そんな場を企画しています。今後この動きを全国に広げ、ビリヤードがスポーツの枠から社会的、文化的活動として広まる様に裾野を広げて参ります」
現在、競技スポーツとしての側面からだけではなく、生涯スポーツ、最良のコミュニケーションツールとしてのビリヤードを通じて、各地方で様々な活動を行うビリヤード関係者も徐々に増えてきている。そして、それぞれの活動はビリヤードが持つポテンシャルが活かされた、日本のビリヤードの普及と発展にも大いに寄与するものだ。
Billiard Web CUE’Sでは今後も、このような動きの輪が広がり、時に連携を取りながらさらに大きな動きになっていくことを期待するとともに、より多くのビリヤードファンや関係者にこうした活動の情報が届くよう発信を続けていく。