河原千尋が今季1勝目!
全日本女子プロツアー第1戦@千葉・Beep、トリガー大久保店

河原は今シーズンも開幕から準優勝、優勝と盤石の強さを見せている
3月15日〜16日(土・日)、千葉市稲毛区の『Pool&Darts Beep』を会場に『全日本女子プロツアー第1戦』が行われた(予選は『トリガー』併用)。

決勝会場となった『Pool&Darts Beep』
16日の決勝日には、予選を勝ち抜いた16名の選手が集ったのだが、特筆すべきは先週8日〜9日(土・日)に行われたイベント『BLUEROSE CUP 日韓女子対抗戦』のチームジャパン6名(河原千尋、小西さみあ、栗林美幸、梶谷景美、谷みいな、平口結貴)が揃って予選を突破したこと。イベントでは敗れたものの、収穫を得て今大会に臨んでいる様子が各選手から見受けられた。
初戦のベスト16、チームジャパンに選ばれた河原、平口がともに完封で好発進。注目は谷vs小西の一戦で、谷が1−3の劣勢から執念の6連取で逆転勝利を飾った試合だ。続くベスト8では、河原が谷を7−3、久保田知子が村松さくらを7−2、栗林が髙田奈実を7−4に抑えて勝利。平口vs曽根恭子の試合は、平口が4−1リードから一時逆転されるも再逆転で勝利した。
準決勝、河原vs久保田は河原が7−1で勝利し、平口vs栗林の試合は、平口3−6と後がない状態から3連取で決勝日初のヒルヒル戦に突入。ブレイク後良好な配置からマスワリ一歩手前の⑧でポジションミスしたが、セーフティでシュートコースを塞ぐ。ここで栗林のセーフティがやや甘くなり、平口がロングカットで沈めて逆転勝利を収めた。

3位タイ・栗林美幸

3位タイ・久保田知子
平口が昨年、国内公式戦に出場したのは『ジャパンオープン』と『全日本選手権』のみ。今年から本格復帰を果たして2戦目でファイナルに進出。一方河原は『関西レディースオープン』から2戦続けてのファイナルという好調ぶり。

決勝は現在国内に2人しかいないFargoRate700オーバープレイヤー(河原:744、平口:711)の戦いとなった
そんな2人の決勝戦は、平口のジャンプショットや河原の空クッションセーフティなど、序盤から高度な技の応酬で点を取り合う展開。その後、マスワリ2発、ミスがありながらも確実に得点を重ねた河原が6−3でリーチ。最後は河原のハードブレイクからのマスワリで堂々の優勝を飾った(結果はこちら)。

準優勝・平口結貴
今年の全日本女子プロツアーはこの後2戦を予定しており、次回は5月31日〜6月1日(土・日)、『POOL LABO』で開催予定だ。大阪万博開催による遠征費の高騰を理由に関西での女子プロツアー、大阪クイーンズオープンが未開催となるが、来年以降は復活する予定とのこと。今年は女子公式戦が例年より少ない中ですでに2戦ファイナルに進出した河原。2025年ランキングも河原が独走することになるのか、注目したい。

河原は今、国内では完全に頭一つ抜けた存在となっている
また、試合での盛り上がりはもちろんだが、会場BEEPでは各ビリヤードメーカーによる即売会や豪華賞品が当たるじゃんけん大会も行われ、飽きさせない演出が取り入れられていた。


上がNaolly、下がNISHIKI BRANDのブース