ウェブキューズはビリヤードの全てがわかる総合情報サイトです。

喜島安広が5期連続防衛を達成

2024.10.01

第63期名人位決定戦@埼玉・セスパ東大宮

喜島安広はこれで通算6期の在位となった

9月29日(日)、『日本アマチュアポケットビリヤード連盟』(JAPA)主催による、ローテーションを種目とした全国タイトル戦である『第64期名人位決定戦』が埼玉県上尾市の『セスパ東大宮』で開催された。

現名人位の喜島安広は、2018年に神奈川の林武志(現JPBA)を下して第58期名人位となると、それ以降現在まで4期連続で防衛に成功している当代最強のトップアマチュアプレイヤー。

昨年に続き挑戦者となった大坪和史

今期の挑戦者は広島の大坪和史。2000年の第40期に初めて名人位についたベテランだが、昨年も含め、挑戦者としてこれまで喜島と数々の激闘を繰り広げてきた西日本きってのトップアマだ。そして今回も2人は昨年の10時間に及ぶ戦いと変わらぬハイレベルで熱いバトルを繰り広げた。

1セット300点、5セット先取という、超ロングゲームで争われる決定戦、まず第1セットを制したのは大坪で、その後は300-215、300-267と接戦をものにした喜島が逆転。しかし大坪もここから喜島のミスをしっかりと捉えて300-38、300-166と2セットを連取して再び3-2とリードを奪う。

喜島のブレイクでスタートした第6セットは、喜島のスクラッチミスからハイボールを取り切った大坪が1ラック目を75-45としてリード。互いに精度の高いショットの応酬の末、2ラック目で137-103と逆転した喜島は、第3ラックのブレイクを大坪に譲ってしまったものの、大坪のショットが外れたところからテーブルをクリアして250ー110。次ラックの攻防も制して300-111で3-3のタイにする。

ここからは疲れも見え、ミスが出るようになった大坪に対し、要所をしっかりと抑えてランを重ねていく喜島が常に試合の主導権を握り、第7セットを300-58。最終となった第8セットは序盤でリードを奪われた喜島が、2ラック目の⑪でのセーフティ戦を制した喜島が122-118と逆転すると、3ラック目で242-118とリードを広げ、ここから反撃に出た大坪の⑫が外れると、そこから3個を取り切って300点に到達。セットカウント5-3で見事に5度目の防衛を達成した(結果はこちら)。

喜島の集中力は終盤にも途切れることはなかった

2024年シーズンも終盤に差しかかかってくる10月以降、JAPAの全国大会は、10月12日〜13日(土・日)に大阪府で開催されるBクラス以下が対象の『第22回全国シルバースターカップ』、愛知県名古屋市で11月2日〜3日(土・日)に開催される『文部科学大臣賞 第71回 日本アマチュアポケットビリヤード選手権大会』が予定されている。

写真提供:Billiards Days
大会アーカイブ動画:japa_Billiards

ページトップへ