羅立文が土方隼斗を下して開幕からGP3連覇
グランプリイースト第3戦@東京・NIKKA5
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6月23日(日)、東京・品川の『NIKKA5』を会場に、『日本プロポケットビリヤード連盟』(JPBA)東日本ブロック主催の『グランプリイースト第3戦』決勝トーナメントが開催された。
今大会の決勝フォーマットは、ナインボール8ラック先取、交互ブレイクで、今回は前戦で採用された、ワールドプールシーンの定番となっている⑨をフットスポットに配置してラックを組む「ナインオンフット」ではなく、①をフットスポットに置く「ワンオンフット」。お馴染みとなったデジタルチェスクロックの持ち時間は50分。
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決勝会場となった『NIKKA5』
第2戦と同様、2回転で4試合ずつ行われたベスト16戦を勝ち上がったのは、前戦優勝シードで開幕3連勝を狙う羅立文、現在グランプリランキング3位の栗林達、同4位の土方隼斗、今年2戦連続でベスト8入りを果たしランキング5位の松田渉、同6位の嶋野聖大、開幕戦で3位タイ、第2戦でもベスト16入りを果たしている川上善広、第2戦で9位タイの東條紘典、開催店シードの早瀬優治の8名。
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9位タイ・照屋勝司
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9位タイ・内垣建一
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9位タイ・小川徳郎
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9位タイ・青木亮二
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9位タイ・菅原利幸
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9位タイ・高野智央
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9位タイ・川連一斗
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9位タイ・大沼忠俊アマ
準々決勝は羅vs栗林、土方vs嶋野、川上vs東條、松田vs早瀬の対戦となり、いずれも好ゲームとなったが、羅は序盤からのリードを守り切り、土方は5-5からの3連取フィニッシュ、川上はヒルヒルの激戦を制し、開催店シードの早瀬は、会場からの応援を受け今期好調の松田を振り切って準決勝に進んだ。
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5位タイ・栗林達
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5位タイ・松田渉
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5位タイ・嶋野聖大
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5位タイ・東條紘典
迎えた準決勝、土方vs早瀬のゲームは序盤は互いにポイントを取り合ったが、土方が第5ラックから一気の6連取で勝利して決勝へ。羅vs川上は4-0とスタートダッシュを決めた羅が、何とか2点を返し食い下がる川上に対して、相変わらずの正確無比なプレーでリードを広げ、6-2の第9ラックでは、⑤-⑨キャノンをねじ込んでリーチ。最終となった第10ラックでもブレイク2個インからまさに教科書通りのマスワリでフィニッシュ。開幕3連勝、そして昨年から続く5連勝にまた一歩近づいた。
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3位タイ・川上善広
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3位タイ・早瀬優治
グランプリイーストの看板カードとも言える羅vs土方の決勝戦は18時過ぎにスタート。バンキングを取った羅がマスワリで先制すると、続くラックで土方の②ミスの後、羅がセーフティでファウルを取って2-0。
さらに第3ラックの長い攻防を制して3-0とした羅に対し、続く第4ラックで②を巡るセーフティ戦を制した土方が初ポイントを奪うが、第5ラックではチャンスを得るも、らしくないシュートミスが重なりスコアは羅の4-1となる。
ここでタイムアウトを取った土方、気を取り直して向かった第6ラックでブレイク3個インから難しい取り出しの③を決めてマスワリで1点を返すと、第7ラックでは羅の厳しいセーフティを2クッションで見事に切り返して②-⑨コンビを決め3-4。今度は羅がタイムアウトを取る。
タイムアウト明けは土方のブレイクだったが攻めはなく土方がプッシュアウト。これをパスした羅に対し、土方が配置をオープンにしてしまい羅が5-3とするが、第9ラックの羅のブレイクはイリーガルとなり、ここから取り切った土方が再び1点差に迫る。
第10ラック、土方のブレイクは決まったが、①のシュートが微妙に重なっていた⑤に当たり決め切れず。このチャンスを逃さない羅が6-4とすると、続くラックのマスワリで7-4。
第12ラック、土方が③から④でポジションを苦しくし、ハードなドローショットをミスして羅にターンを渡してフィニッシュかと思われたが、羅が⑥でこの試合初めてのイージーミス。
これで7-5とされた羅だったが、第13ラックを完璧にコントロールされたブレイクからきっちりとマスワリで締め、開幕3連勝&グランプリイースト5連勝を達成した。
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準優勝・土方隼斗